岩手県釜石市鵜住居町。
根浜海岸。


「日本の白砂青松100選」に選ばれた名勝。
陸中海岸国立公園根浜海岸碑…『釜石市鵜住居片岸財産区は明治二十二年四月一日から七十六年間、根浜海岸一帯の土地を所有していたが、昭和四十九年六月二十八日、釜石市に、この土地を引継ぎ、解散しました。この碑は、このことを記念し建立するものであります。昭和五十年三月三十一日釜石市鵜住居片岸財産区 釜石市長・管理者栗沢勇治、議長佐々喜藏、副議長山崎丒吉、議員古川長治、〃山崎竜見、〃藤原由吉、〃岩崎昭二、〃紺野春松。釜石市長栗沢勇治揮毫。釜石市仲野石材店刻』

津波の碑「二千十一 2011.3.11」…『ともかく上へ上へ逃げよ。てんでんこで逃げよ。自分を助けよ。この地まで、津波が来たこと、そして、裏山へ逃げ、多くの人が助かったことを後世に伝えてほしい。』


大槌方面にはひょっこりひょうたん島(蓬莱島)も見えます。
周辺地図。
浜べの料理宿宝来館。岩手県釜石市鵜住居町第20地割。根浜海岸沿いにあり、大槌湾を見渡せる場所です。

根浜海岸が一望できる海側のお部屋と、森の静けさに心落ち着く山側のお部屋がございます。

東日本大震災による津波によって宝来館は2階部分まで浸水しました。

ってことでまずは裏山の避難道をチェックしておきます。※個人的にチェックしただけです。義務ではありません。

題目塔と石殿一基。



「この避難路周辺の斜面には、2014年から花巻市シニア大学有志の皆さんが、『絆の道』植栽支援プロジェクトとして、継続的にアジサイ、チューリップ、スイセン、コスモス等を植栽し管理されております。多くの方々のボランティアの種が、ここに美しい絆の花を咲かせてくれることを願っています。宝来館」


避難路『絆の道』の経緯…『釜石市根浜地区は東日本大震災で大きな被害を受けましたが、裏山に避難する事を決めた地域の方々は「宝来館」裏の避難道を使い従業員と共に裏山に逃げる事が出来ました。一方で足腰の不自由な高齢者や車椅子の避難が難しいなどの課題もありました。そこで絆の道プロジェクトでは車椅子でも上がれる木製の避難路の整備に取り組んでまいりました。これからも地域の方々やこの地を訪れた方々に森に親しんで頂きながら、防災の学びの場としての活動を進めていきます。【避難路『絆の道』の概要】・施工:釜石地方森林組合・工期:2013年6月~2014年9月・全長:160メートル・参加人数:ボランティア延296人、釜石地方森林組合延80人【協力】(五十音順)・岩手県緑化推進委員会・三陸ひとつなぎ自然学校・大成建設株式会社・株式会社プロントコーポレーション・UBSグループ・全国のボランティアのみなさん』

「絆の道」避難道修復御寄付者ご芳名。

島倉千代子さん!

ボタンを押すと島倉千代子さんの曲「おかえりなさい」が流れます。


歌碑(平成28年3月30日建立、島倉千代子後援会寄贈)

「島倉千代子さんは生前、東日本大震災の被災地を訪れ犠牲者や行方不明者に向けて『おかえりなさい』を歌いたいと希望していましたが、その思いを遂げられないまま2013年に他界されました。その思いを形にして、いまだ行方が分からない人の道しるべになるようにとの祈りを込めて、島倉千代子後援会はこの地に歌碑を建立しました。

絆の道(裏山の避難道)。車椅子でも上がれるようになっています。


宝来館内。

防災対策がしっかりしています。

さすがラグビーのまち。
釜石市のパンフレットに宝来館の女将が「釜石市名物女将」として紹介されていました。「根浜海岸再生やラグビーW杯誘致に尽力し、地域の魅力発信に大きく貢献!」。
夜に女将が貴重な映像とともに震災時のことを語ってくれ、聞き入ってしまいました。

長年にわたり宝来館を見守り続けた観音様。
震災時には津波にのまれたものの、ほぼ無傷のままガレキの中から発見されたそうです。

さて…

乾杯!

地酒とともに三陸の新鮮な魚介を楽しめる旅館。

【前菜】鮭伝法焼・卯の花サラダ・オイノ鰈にこごり・茄子田楽・トマト豆腐【造里】鮪・平目・勘八【焼物】雪駄鰈の柚あん焼き【台物】帆立と鱈の陶板焼【温物】帆立・海老・舞茸の山海蒸【酢物】たこ・胡瓜三杯酢【食事】白飯・香の物~岩手県産ひとめぼれ【止椀】鱈新如・舞茸・三つ葉の清仕立【甘味】キウイ・パイン赤ワイン煮・アーモンドの葛寄せ






さて…

お外へ…



慰霊の鐘。2011年の東日本大震災後、女将の恩師や同窓生が寄贈したもの。津波被害に遭われた多くの方々への慰霊、また地域復活の願いを込めて鳴らします。

慰霊の鐘について…『この鐘は2011年3月11日に発生した大津波によって根浜海岸から流されて命を奪われた人々の霊を慰めるために、現在は廃校になった岩手県立釜石北高等学校の元教職員や設置に趣旨賛同された方々のご支援により設置されました。眼前の大槌湾には未だ数千人の行方不明の人々が発見されていません。根浜海岸は徐々に元の姿に戻りつつありますが、海を愛する人々の悲しみは深く癒されることはありません。この鐘を鳴らし黙祷し海に眠る人々の魂を鎮めて頂けるようお願い申し上げます。2014年4月21日慰霊の鐘設置の会代表沓掛周一』

夜になると庭はライトアップされます。




テラスで椅子に座りながらゆっくりと焚火を楽しめる場所もあります。




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