
岩手県北上市諏訪町1丁目。
諏訪町という地名の由来は、鎮守諏訪神社への参詣道として発達したことによるものです。

社号標(昭和28年10月岩手縣知事國分謙吉)

石灯籠一対(明治44年)
案内板「諏訪神社」…『江戸時代から今日まで、本地方で広く振興を集めている代表的神社で、近代の社格は郷社。祭っている神は、開発の守護神である建御名方神で、坂上田村麻呂将軍によって勧請されたと伝えられている。享保19年(1734)、本宮の地(市内幸町三番地内)から現在地に移り、南部藩から領地を与えられ近郷の総鎮守となった。川岸剣舞(廃絶)は諏訪大明神のお告げによって、前九年の役で滅んだ黒沢尻五郎正任の亡魂を鎮めるために踊ったのを始まりとする悪魔退散の民俗芸能で、この神社の神事芸能であった。境内に場所の句風を受け継ぐ黒沢尻の俳人たちが天明元年(1781)に建てた芭蕉の句碑がある。境内は昭和30年都市計画道路の貫通によって三分の一が失われた。平成元年3月北上市教育委員会』

案内板「諏訪神社境内」…『●松尾芭蕉(1644~1694)伊賀上野(三重県)生れ。元禄2年(1689)、「奥の細道」の旅を終え、故郷へ向かう伊賀越えの山中で詠まれた芭蕉の代表作の一つ。俳諧撰集「猿蓑(さるみの)」巻頭句で、その題名の元にもなった。季語は「初時雨」で冬、「ほしげ也」は「欲しそうなことであるよ」の意。天明元年(1781)10月12日(旧暦・芭蕉の命日)、黒沢尻の俳人佐々木輦砂(れんさ)が願主となって建立した。「初時雨(はつしぐれ)猿も小蓑(こみの)をほしげ也」』きたかみ文学散歩・松尾芭蕉句碑

狛犬一対(大東亞戰争捷祈願、家運長久、黒澤尻町新町、芳野正次郎、皇紀二千六百二年(昭和17年)9月7日奉納)
諏訪神社は北上市諏訪町にある神社。旧郷社。御祭神は建御名方命・天照大神・大山津見命・品陀和気命・菅原神・保食神。社伝では大同2年坂上田村麻呂が勧請し、嘉祥3年慈覚大師が建立、後に源頼義が修復し、南部氏が社領を寄進して篤く崇敬したといいます。「二郡見聞私記」によりますと、川岸剣舞(廃絶)は黒沢尻五郎正任の亡魂を済度するために諏訪大明神が教えたもので当社の神事芸能であったといいます。明治5年郷社に列せられます。例祭は9月7日。農業神として、和賀地方の総鎮守として広く信仰を集めています。
鳥居。
参道。
坂将軍田村公碑銘(明治20年6月13日)※碑文省略
ここにゴミ捨てるな!!ゴミ捨てる人がいるんだ…

諏訪町や青柳町の今昔(平成27年12月黒沢尻東地区自治協議会)…『①諏訪神社(現状:現地)…黒沢尻の街の氏神様として、旧郷社に列せられてきた。大同2年(807)坂上田村麻呂が勧請したと伝えられ、嘉祥3年(850)慈覚大師が再興したとされる。昭和30年以前の境内は広かった。境内には、稲荷神社、金勢社、金比羅神社、八坂神社、秋葉神社がある。②黒沢尻本町検断所跡(現状:空地)…江戸時代、この地の警察のような仕事をした小澤家があった。③旧黒沢尻町役場跡(現状:駐車場)…明治43年(1910)から昭和28年(1953)まで役場があった。④県立和賀病院跡(現状:店舗)…明治37年(1904)に開設された和賀病院は、昭和25年(1950)県立移管し、昭和32年県立北上病院と改称し、昭和48年九年橋地区に移転した。現在は県立中部病院となり村崎野地区にある。⑤私立黒沢尻幼稚園跡(現状:諏訪神社境内)…昭和5年(1930)に設立された。今はない。⑥町立黒沢尻実科高等女学校跡(現状:諏訪神社境内)…大正8年(1919)黒沢尻尋常高等小学校の一隅に開設、大正11年(1922)この地に移転。昭和2年(1927)鍛冶町に移り、県立に移管した(昭和4年)黒沢尻高等女学校・黒沢尻南高等学校の前身。現在は北上翔南高等学校となった。⑦岩手洋裁専門学院跡(現状:民家)…昭和22年(1947)開設。焼失して新穀町に新校舎建設。現在の専修大学北上高等学校の前身。⑧黒沢尻尋常高等小学校跡(現状:医院等)…明治20年(1887)から昭和13年(1938)まであった。現在の黒沢尻西小学校の地に移転。⑨君代座跡(現状:駐車場)…明治34年(1901)開設。大正3年(1914)に焼失し廃館。この地最初の劇場。⑩文化ホール跡(現状:ホテル)…昭和23年(1948)創立の文化の殿堂。⑪せせらぎ緑道(現状:現地)…平成21年、広瀬川を地中化し、地上をせせらぎ、歩道、緑地に整備した。中央児童公園から昭代橋までの338m区間。⑫北上駅(現状:現地)…明治23年(1890)東北本線開通と同時に黒沢尻駅として開業。⑬天神踏切跡(現状:閉鎖)…川岸地区への主要な通路であったが、新幹線開通にともない閉鎖。⑭旧国鉄転車台跡(現状:駅前広場)…列車の電化やディーゼル化に伴い廃止。⑮南部ホテル旧跡(現状:駅前広場)…明治22年(1889)黒沢尻駅開業を期して開業、駅前開発等により、現在地(西方)に移転。⑯シダレヤナギ跡(現状:駐車場)…青柳町の町名の由来とされる。この通り東方に営林署、北の並行する通りに職業安定所、地方事務所・警察署などの官庁があった。⑰福徳稲荷神社(現状:現地)…明治時代(1868以降)初頭、金ケ崎町の神社から分霊したという。⑱消えた町名(図示)…新富町(布佐医院の通り)、高砂町(黒沢尻四区五区公民館の通り)、清水小路(高砂町の南の通り)、小林町(12区公民館東方の通り)、曙町(アパホテルの通り)、芳方町(北上駅~諏訪町間)』
ちなみにこちらは西側石鳥居。
参集殿と神符頒布所、祈祷受付所、車輛祓所等があります。

西神門。
西神門の先に見えるは末社の秋葉神社。
ヤマナシと五重塔。

ヤマナシ(保存樹木等指定標識)…『【指定番号】樹木第7号の2【指定年月日】昭和48年10月19日【所在地】北上市諏訪町一丁目217番諏訪神社境内【樹種】ヤマナシ【本数】1本【由来伝説】市街地に樹生する当樹木は珍しい。【所有者(占有者)】住所:北上市諏訪町一丁目3番9号。氏名:宗教法人諏訪神社代表役員田村幹雄』

不動尊。
松尾芭蕉の句碑が、お不動尊向かって左側にあります。

玄皐連当時の黒沢尻地方の俳人グループが天明元年(1781)10月12日に建立。「初時雨猿も小蓑をほしけ也」芭蕉翁

不動尊向かって右側には尊塚?上部破損しているのかな。

正面参道に戻ります。石碑群。

扇塚。公式HPより…『北上民舞踊協会 やよい会々主 和賀八千代、尤生一雪会々主 尤生里雪、白扇会々主 水木歌旺城、和踊会々主 藤扇寿花、歌亨会々主 水木歌亨、千寿会々主 菊城泉三香、舞稲会々主 尤生雪華(敬称略)が、平成3年に建立。禮助書。会主やお弟子さん達が踊りで使った古い扇を納めるため、毎年この碑の前に祭壇を設け、扇の供養祭を執り行っている。同協会は、北上市、北上市教育委員会、北上文化団体連絡協議会主催の発表会が北上市民芸術祭参加でさくらホールにて行われている。』※公式HPより

『諏訪町地区は市の中心部に位置しており、再開発事業による魅力ある街づくりを目指し、平成5年10月27日準備組合を設立したが、諸般の事情によりその目的の達成が不能となり解散するに至った。平成25年6月北上市諏訪町地区市街地再開発準備組合』

出羽三山。

庚申供養塔(明和2乙酉年4月10日)

青麻岩戸三光…(文化7庚午年4月朔日)※自信なし

金毘羅。

金毘羅大権現(天保10己亥年2月27日)

こちらは上部破損。隣に馬頭観世音(大正3年)

馬頭観世音、裏に山神。紀年銘は破損して不明。

こちらは不明…っていうより私が読めない。上部破損?

行茶記念碑…『森下邦堂宗匠の言葉:人生五十年行茶の旅に明け暮れた私であるが北上地方には足を止めたことはない。皇風煎茶礼式全国大会を北上にて開催する事いなり東北の一粒の種が大きく伸び育って今や花を咲かそうとしている。暮しを豊かにして人の心がなごむように美しい花を咲かせてくれることを献茶奉仕と共に祈りたいものである。財団法人清風苑、皇風煎茶礼式宗家、初代宗匠:森下邦堂・二代宗匠:森下眞翠。昭和51年6月19日20日於諏訪神社参集殿、午前10時茶席開筵、午后1時献茶式、午后4時大会式典、参加者200名、全国大会担当地:岩手県静光会々長田村静光、外田村学苑生徒一同』・公式HPより…『昭和51年6月北上市皇風煎茶静光会会長田村静光担当にて、北上市民会館・ホテル花巻を会場に全国の同門二百余名の参加で、皇風煎茶みちのく全国大会が開催される。この年参集殿を新築している。大会中に行茶記念碑建立が森下邦堂宗匠より提案され、平成元年5月に建立。』

郷社諏訪社本殿修造・拝殿造営記念碑。『昭和3年に御大典記念として、御本殿修造、拝殿造営をするため氏子各位に御寄附を賜り、後世に残すため寄付者の名前と寄附金額を記し建立。総工費9千7百18円13銭であった。御本殿は昭和34年に、拝殿は昭和60年に銅板葺にしている。拝殿は後に御鎮座千二百年にあたる平成19年に大改修をし、神饌所(神様のお供え物を調理する所)を増設する。現在参集殿ロビーに展示している鬼は改修前の御本殿の御屋根にあったものである。』※公式HPより

茶碗塚(平成元年3月吉日、北上作動協会建之、皇風煎茶禮式、森下真翠書)…『北上市茶道協会 田村千代 阿部 本 吉田利季 山内 愛 門脇ミサヨ 佐々木シゲ(敬称略)他165名の会員の寄付により、同協会10周年を記念して平成元年建立。毎年4月上旬には塚の前で、平和の道しるべと茶道の精進を誓い献茶の後、総会が参集殿で行われている。秋には北陽会が献茶をしている。』※公式HPより

その他庚申塔等。

長くなりましたので『諏訪神社 (北上市)~其之弐』へ続く…



















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