岩手県大船渡市末崎町大浜。
碁石岬案内図。えびす浜付近から海神様を奉った東屋・碁石崎灯台を経由して碁石岬の碁石岬展望台へ向かいます。
碁石海岸は大船渡湾の南に突き出た末崎半島南東端一帯の海岸。陸中海岸を代表する景勝地。昭和16年6月15日に国の名勝及び天然記念物に指定。中生代白亜紀の砂岩・頁岩からなる末崎半島が海食作用を受けて当海岸が形成。約12kmに及ぶ曲折の多い海岸線は比較的もろい頁岩の層が海食によって節理の多い複雑な地形を生み、30mほどの断崖・岩礁・洞門・洞穴・潮吹・水道と続く一大海食景観をつくり出しています。凡そ4kmの自然探勝路があり、そこからは穴通磯・垂水浜・日陰浜・巾着岩・赤磯・乱曝谷・雷岩・千代島などの景勝地に通じます。碁石岬には高さ105m、初点灯昭和35年の碁石埼灯台が建っています。その岬を西に回ると恵比須浜から碁石浜に続き、碁石状の黒い石が混じる石浜となっています。これは海食によって崩壊した頁岩の小石が偏平な碁石状の円石となって浜を形成したものです。藩政時代藩主伊達公に粒を揃えて碁石として献上したことから碁石海岸の地名が生まれたと伝わります。段丘面上にはアカマツやクロマツ、ハマハイビャクシン・ハマナスなどの海浜植物の群落も見られます。
碁石岬案内図。
案内板より…『【穴通磯】海水の浸食により、岩に3つの巨穴があいた碁石海岸随一の景勝。小型遊覧船で穴をくぐることもできます。【乱曝谷】高さ数十メートルの断崖。その迫力を味わうなら展望台がおすすめです。【碁石岬】天気の良い日には展望台から遠く牡鹿半島まで望むことができます。【碁石浜】碁石海岸の名の由来となった、まるで碁石のような黒い玉砂利の浜。【雷岩】「ゴゴッ、ドーン」と雷鳴のような音が聞こえます。「残したい日本の音風景百選」にも選ばれています。【碁石椿園】太平洋沿岸の北限といわれるヤブツバキをはじめとした約230本の椿が植えられています。3月から4月にかけて花期を迎えます。』
海神様を奉った東屋。地元気仙大工の伝統技法を用いて釘を一本も使用せず作られています。
海藻…【海岸の岩には様々な種類の海藻が付着していますが、これらの海藻類は大きく3種類に分けられます。アオサのように緑色をした緑藻類、ワカメやコンブのように褐色をした褐藻類、フノリのように紅色をした紅藻類の3つです。沖合いの海面に見える浮玉はワカメの養殖施設で、三陸沿岸での生産量は日本一を誇っています。】
碁石埼灯台へ。
碁石埼灯台は昭和33年に碁石岬に設置された白くて小さな灯台(高さ10.5m)。
平成28年8月には恋人の聖地として 『恋する灯台』に認定されています。 ここに訪れると恋する2人の仲が深まるとか。
溺死者供養塔(大正7年3月30日、前住妙心現瑞巌盤龍書)
末崎半島の先端にある展望台。お隣の陸前高田市広田半島を望める絶景の展望台となっており、宮城県の金華山も見ることができます。
碁石岬(北緯38度59分10秒、東経141度44分30秒)
千代島。
屏風のような直立断崖。海で遭難した人を供養するために経典を1石1字ずつ書き、その石塔婆を経島の真ん中の小さな池に投げ入れ供えたことから経島と呼ばれているそうで、その"きょうじま"が転訛して「千代島(ちよじま)」になったそう。
綾里崎。
眺望。
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