岩手県大船渡市末崎町大浜。「碁石海岸レストハウス」と「世界の椿館・碁石」前にあるおもい出岬歌碑(作詞:阿久悠、作曲:川口真、歌:新沼謙治)
日本百選碁石海岸…『一、日本の白砂青松百選(昭和62年1月認定)一、日本の音風景百選(平成8年6月認定)一、日本の渚百選(平成8年7月認定)この豊かな自然を後世に引き継ぐことを誓い設置する。平成14年3月大船渡市、揮毫大船渡市長甘竹勝郎』
国指定文化財碁石海岸…『【種別】名勝及び天然記念物【名称】碁石海岸・ごいしかいがん【指定年月日】昭和12年6月15日(文部省告示第260号)【指定の理由】「史蹟名勝天然記念物保存要目」における「名勝」の部第十(著名なる海岸、島嶼其の他景勝地)、及び「天然紀念物」の部其の一の三「地質鉱物」の第五(断層、裂罅、陥落)、第七(洞穴)、第十一(風化及浸食に関する現象)等の特徴を有し、保存を要する。【説明事項】大船渡市の南端、太平洋に突きだした岬の一帯を「碁石海岸」と呼ぶ。海に面した段丘崖の地層は、砂岩と頁岩の互層からなり、これは中生代白亜紀前期(今から一億三千万年前頃)、海底に砂や泥が堆積してつくられたものである。断崖、島嶼、岩礁、洞穴、洞門、水道などの変化にとんだ地形は、地層の割れ目(断層や節理)と、波の浸食によって形成されたものであり、その自然作用の関係が模式的に現れているところとして、学術上貴重である。さらに、この海食地形の雄大な景観は、我が国の優れた国土美として価値が高く、有名な景勝地である。また、浜には、海食によって砕かれた岩が、扁平な小円礫となってうちあげられている。これが囲碁の石に似ることから、碁石海岸の名勝がある。【保存上注意すべき事項】現状の変更は、公益上とくに必要がある場合を除き、許可しない。現状を変更し、または保存に影響を及ぼす行為をしようとするときは、文化庁長官の許可を受けなければならない。【その他参考となるべき事項】本件は、「史蹟名勝天然紀念物保存法」(廃止)により指定され、後に「文化財保護法」の制定によって、同法による指定とみなすこととされる。【所有者】大船渡市ほか【管理団体】大船渡市』
碁石海岸案内図…『陸中南部を代表する景勝地である碁石海岸は、末崎半島の太平洋側に突き出た約6kmの海岸線で、高さ30m前後の黒い岩の断崖、雷岩、千代島などの岩島、洞穴、乱曝谷などの水道、点在する磯浜などを見ることができます。このように変化にとんだ海岸景観を有する碁石海岸は、三陸復興国立公園の主要な利用拠点となっており、拠点施設であるインフォメーションセンターでは、碁石海岸の自然環境や周辺施設などの各種情報を知ることができます。また、碁石海岸は国の名勝・天然記念物に指定されており、「日本の渚百選」や「日本の白砂青松100選」などにも選定されています。』・『The Goishi Coast,a typical scenic area in the southern Rikuchu region,is a 6-km coastline along the Matsusaki Peninsula that protrudes to the Pacific Ocean.The coast shows very diverse coastal landforms,including 30m high cliffs of black rock,Kaminariiwa Rock,rock islands such as Chiyojima lsland,sea caves,narrow channels such as Ranboya Gorge,and dotted rocky shores.With a variety of coast landscapes,Goishi Coast serves as one of the main spots that offer facilities to people in the Sanriku Fukko National Park.As the base facilities,the information Center provides various information on the natural environment of the Goishi Coast and neighborhood facilities.The Goishi Coast was designated as a national place of scenic beauty and a national natural monument.It is also listed in Japan's 100 Best Beaches,100 Best White Beaches with Green Pines.』
アカマツとクロマツ…『このまわりの幹が赤みがかったマツがアカマツです。アカマツは北海道南部から九州まで分布している日本を代表する樹木で、建築用材になるためたくさん植林されています。普通、海岸部にはクロマツが多く生育し、アカマツは海岸部から内陸部まで広範囲に生育していますが、岩手県の海岸部ではクロマツが少なくアカマツが多くなっているのが大きな特徴です。』
雷岩・乱曝谷展望台は碁石海岸インフォメーションセンターから3分程の場所にある展望台。遊歩道も整備されています。展望台からはワカメやカキ等の養殖棚が見られます。
ちなみに雷岩·乱曝谷展望台は2ヶ所あります。碁石海岸レストハウスの裏手と、大船渡市立博物館裏手の末崎町碁石松林植栽顕彰碑付近。
紹介するのは碁石海岸レストハウスの裏手からの遊歩道。
雷岩・乱曝谷が見えてきました。
既に雷鳴が響いています。
周辺で見られる植物…『この付近では、やませ(海霧)による冷涼で湿潤環境に適した植物、潮風に強く、岩場の土壌が薄く厳しい環境にも適応した植物が多く生育しています。・ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)・スカシユリ・コハマギク・ハマギク・ハマハイビャクシン※各説明省略』
展望台へ。
豊かな海と生きる…『外洋にはボールのような浮き球が直線に並んでいます。これは、ワカメの養殖施設です。碁石海岸は、ワカメ養殖発祥の地とも呼ばれており、荒波に揉まれたワカメはシャキシャキした食感が楽しめます。春はワカメや養殖コンブ漁、初夏にはウニ漁、秋にはサンマ漁やイカ漁の漁火が、秋から冬にはアワビ漁や天然コンブ漁、定置網の水揚げの様子が見られます。朝日の差す中で小型漁船が往来し行われる漁業風景は、各季節の風物詩になっています。暖流と寒流がぶつかり、森からの栄養分が豊富な三陸の海は、リアス式海岸の地形もあいまって豊かな漁場となっており、多くの海の生業を育んでいます。』
綾里崎…『太平洋に突き出した半島は綾里崎で、リアス海岸の半島のひとつです。このような半島と深い入り江が繰り返すリアス式海岸は、宮古湾付近まで続いています。綾里崎の海岸を見ると、途中から先端が白くなっています。碁石海岸と同じ地層から、白っぽい花こう岩に変わっているのです。半島の中ほどには、気象庁の大気環境観測所が設置されており、地球温暖化の原因となる二酸化炭素などを長期的に観測しています。海には定置網が設置され、秋から冬の早朝には、サケなどの水揚げに船が集まっている様子が見られます。写真右下の海馬島は、その昔、トドが岩の上で休んだといわれています。この周辺の岩島では、天気のよい日にはウミウが羽根を乾かす姿を観察することができます。』
綾里崎の地質。
綾里崎。
北と南の植物…『陸中海岸の沖合では、寒流の親潮と暖流の黒潮とがぶつかり合いそれが気候に大きく影響しています。このため植物も寒地性のものと暖地性のものとが混在しています。寒地性のものとしてハマナスやコハマギクが、暖地性のものとしてはヤブツバキとサカキ・トベラなどが見られます。』
雷岩からは、洞穴に打ちつける波が空気を圧縮して出る際に、ゴゴゴー、ドドーと、雷にも似た大きな音がします。このため、「残したい日本の音風景百選」にも選ばれています。乱曝谷は、陸と雷岩が向かい合うように切り立つ、高さ数十mの断崖絶壁と、川のような水道です。荒波がはげしく打ちつける様子を展望台から眺めることができます。
雷岩と乱曝谷…『目の前に見える雷岩からは、洞穴を打ちつける波が空気を圧縮して出る際に、ドーンという雷にも似た重低音がします。このため、「残したい日本の音風景百選」に選ばれています。乱曝谷は、陸と雷岩が向かい合うように切り立つ、高さ約30mの断崖絶壁に挟まれた、峡谷のような水道です。波穏やかな日には、小型遊覧船で乱曝谷を通ることができます。春から夏には、雷岩の上でウミネコやオオセグロカモメが繁殖している様子が見られます。どちらもカモメの仲間であり、ウミネコは大船渡市の鳥に選ばれています。2011年3月11日の東日本大震災では、雷岩の半分より下のところまで津波が来ました。雷岩と乱曝谷を含む碁石海岸は、三陸ジオパークのジオサイトになっています。』
男島(大妻)・女島(前妻)
海馬島。
海馬島の波の動きが面白いです。動画で撮ってきましたが、見ているだけで癒されます。ブログでは写真でしか紹介しませんが。
いい所でした。
おみやげ。
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