岩手県岩手郡雫石町西根。岩手山の麓「ゆこたんの森」から葛根田川沿いの西山生保内線(秋田県道194号)へ。有根館跡(※北方に湯の沢館跡、南に篠森館跡や的館跡等もあります)を通り過ぎ、玄武洞や烏帽子岳平ヶ倉登山口 (千沼ヶ原)も通り過ぎ、葛根田渓谷を楽しみながら鳥越の滝(滝ノ上園地)へ。
こちらは鳥越の滝ではなく、道中にあった小さな滝。
今年(2023年)は秋になっても残暑が続き、紅葉シーズンの到来は例年より遅くなっています。
鳥越の滝は岩手郡雫石町にある滝で、葛根田川の上流部、滝ノ上温泉地内にあり、高さは約33m。昭和53年に葛根田地熱発電所(出力5万kw)が完成したことにより、川の水を発電に利用するため滝の上流約200mのところに堰堤がつくられました。そのため、川水の流量が減少し、堰堤から滝までの間に新しい自噴泉が発見され、現在は湯滝となっています。滝つぼ付近は天然の温水プールをなし多くの行楽客が訪れます。水質は単純硫化水素泉。
Wikipedia「滝ノ上温泉」より一部抜粋…『発見年代は不明であるが1683年(天和3年)に葛根田川上流の北白沢入り口で赤土の採鉱願いが出されていること、また滝の上温泉の奥地に「金堀」と呼ばれる金山の開発された跡があることから、天和の頃には一部の人には知られていたが、険峻な奥地の谷間にあたるため捨て置かれたものと考えられる。2008年4月20日に県道で土砂崩れが発生し通行止めとなり、旅館が営業休止した。同年6月下旬から営業を再開した。「滝ノ上」の読み方には「たきのうえ」「たきのかみ」の両論があり混在しているが、「たきのうえ」を用いる傾向が強まっている。滝ノ上温泉付近一帯は地熱地帯で、葛根田渓谷のいたるところで温泉が自噴しており、白煙が上がっている。湧出量も多く、川を湯の川に変えて下流の絶壁から滝となって落下する「鳥越の滝(古くは鳥声の滝)」と呼ばれる滝がある。この滝の上にあることから、本来は「たきのうえ」温泉と言われた。この滝から上流の白沢にかけて山中温泉が多く、山の形や湯の湧きは「剣の如く、塩の如く、油の如く種々ありて、山中の形、田名辺ウソリ山(恐山)の如し」と言われた。』
鳥越の滝案内板。
『落差30mの高さから流れ落ちる水の轟音とともに、渓谷の至る所に噴気(水蒸気)が噴出する風景が見られます。秋には白い湯気が紅葉に映え、より美しい風景を見せます。』
『この付近から下流にかけては、地下から地表にこんもりと盛り上がった割れ目の少ない堅い貫入岩でできています。葛根田川は貫入岩を削って滝と渓谷を形づくっています。』
滝ノ上温泉滝観荘の向かいに烏帽子岳(乳頭山)登山口がありました。
白沼(標高1,034m)まで約2.2km(標高差404m)、烏帽子岳(標高1,477.5m)まで約6.0km(標高差847m)
登山者の皆様へ。
高山植物…『ミヤマキンバイ(5~7月)、イワイチョウ(6~7月)、ハクサンチドリ(6~7月)、チングルマ(6~7月)、オオバキスミレ(5~7月)、ニッコウキスゲ(7~8月)』
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