
秋田県大仙市長野二日町。鳥居(平成21年4月吉日三浦昭夫)
灯籠一対(平成20年9月吉日秋山勝夫)


鎮守の杜といった感じで、参道は木々に囲まれております。



昔は長野山山頂に鎮座していたそうですが、昭和21年に宗教法人長野神社となり、長野堂山の峯薬師から現在地に移されました。
両部鳥居。

石碑。

う~ん…読み取れず。

菅江真澄の道「長野神社」…『文政12年(1829)月の出羽路。一郷の鎮守、霊神にして玉川の向岸、乾の方なる堂山に鎮座。』

大仙市立中仙小学校のグラウンドと境内が繋がっている感じです。

東宮行啓記念(明治41年、正二位大勲位侯爵松方正義)

灯籠一対(平成2年4月吉日三浦昭夫)


長野山は古来より山全体が霊山として人々の信仰の対象になってなり、峰の薬師堂、蔵王権現社、太平山神社、松尾神社、金毘羅神社などが祀られていたことから、別名「五社堂山」とも呼ばれていました。宝永6年、峰に蔵王権現社が建立された時の軒札が残されているそうです。明治8年に長野村村社に列格、その後、地域の小社を次々に合併して10柱の神々が祀られました。
狛犬一対(昭和46年5月吉日、42才山田良三建之)
神社庁より…『大仙市長野字長野山。御祭神:大名持命、少彦名命、三吉大神、言代櫛磐窓命、豊磐窓命、天照皇大神、須佐雄命、豊受姫命、大国主命、八穂米大神。例祭:9月11日。境内神社:松尾神社。特殊神事:社日梵天祭。由緒:明治8年11月10日村社に列格。明治43年7月14日字長野山無格社三吉大神、同琴平神社、同中山神社を合併す。大正元年11月29日字六日町無格社八幡神社、同二日町神明社を合併す。大正4年10月6日脱漏社字六日町音嶋神社、字長野山松尾神社、同字稲荷神社を編入合併す。』
長野神社では元旦の早朝祈願祭、3月の社日梵天祭ほか、毎年9月10日・11日に大祭が行われます。大祭は五穀豊穣を感謝するお祭りで、数百年続いているそうです。京都で製造された約1トンの神輿が若者に担がれる様は圧巻で、各町内に余興舞台が立ち、多くの見物客で賑わうそうです。
拝殿蟇股・木鼻等。
神額「長野神社」(大野養吉)

鰐口。

拝殿内。正面神額には「天満宮」とあります。
幣殿・本殿。


十二支。







社殿横の建物。何かはわからず。

星野友七翁碑(昭和11年8月17日建立)

碑文…『星野友七翁は天保九年伊勢国員辨郡鼓村に生れ志を立て下野国佐野駅と下総国佐原村で酒造技術を研き関東地方の名杜氏として名高かった。慶応元年に秋田藩より藩内酒造改良の指導者として招かれ領内を巡回指導その門下生は百余名に達した。明治元年米と水の良質な長野村に定住し酒造の改良と普及に努力した。翁は生涯を酒造業の発展に尽くし大正六年八十一歳で没した。中仙町・同文化財保護協会(平成六年)』

太平山三吉大神…『長野山山頂ニハ古クヨリ太平山三吉大神ヲ奉斎シ三間四面社アリ。シカシ老朽ノタメコレヲ廃シ長野神社境内ニ移シ碑石ニ変ヘテコレヲ祀ル 昭和五十六年九月吉日 講中、秋山徳松、足立強、小田島鉄三郎、木村金藏、佐々木春夫、柴田三郎、鈴木義一、鈴木春出男、畑本金市郎、畑本正一、三浦喜行、三浦利一郎、山信田岩松、山信田隆誠』

長野神社改築寄附芳名碑(昭和39年9月、工事者太田村佐藤石材、揮毫者鈴木順暁)※宮司、責任總代名等省略

忠魂碑(勅持賜總持素童書)

こちらの建物は不明。

手前には唐松大権現の碑があります。


長野神社のすぐ近くにある道の駅「なかせん」こめこめプラザへ。こめこめ工房、物産館、マーケット施設があります。
どんぱん節の里。

ウサギの剥製に迎えられました。
ジャンボうさぎ館和号(10.7kg)とのこと。日本一のジャンボうさぎで、全国ジャンボうさぎ大会で初代(昭和63年)チャンピオンのうさぎ。生前の体重は10.7kgで普通のうさぎの2倍。
『明治32年頃、本町長戸呂の馬産家佐々木房之助翁(故人)が、岐阜県下より取り寄せた(体重4~5kg)兎が始まりと言われています。その後、大正時代には、六郷町や畑屋村(現千畑町)の住人が、やはり岐阜県より大兎を導入した記録が残っていて、秋田県で改良が盛んに進んだのは昭和に入ってからのことです。昭和21年正式に、「日本白色種」「秋田改良種」と命名され、昭和59年に本町清水の佐藤喜志治(故人)が、はじめて10kgを超える(10.4kg)兎を生産したことにより、1988年本町で、第1回目のジャンボうさぎフェスティバルが開催され、それ以来大型白色種の中でも、8kgを超えるものを、ジャンボうさぎと称しています。この剥製は、第1回ジャンボうさぎフェスティバルで優勝した「館和号」雄で、死亡時体重は10.7kg、繁殖者は清水の瀬野文雄さん(故人)です。中仙町総合畜産振興会』

ドンパン節。

ドンパン祭り。

休憩室にあるドンパン祭りのポスター。
米に関する展示物も多数あります。


さて…

こちらの幟に魅かれて…

酒蔵直営秀よし食堂蔵人へ。


汁腕グランプリ(仙北市で行われる田沢湖高原雪まつり内で開催された市内外の飲食店が自慢の汁物の人気を競う大会)2020年大会でグランプリを受賞したステーキラーメン。

ニンニクチップがなかなか強烈です。

海苔たっぷりラーメン。

香り高いばら海苔をたっぷり使用。めちゃ海苔風味!!

自家製甘酒のソフトクリーム。

道の駅「なかせん」ドンパン節の里…『〇中仙町の紹介…中仙町は、秋田県南部にあたる仙北郡の中央東部(北緯39度30分、東経140度30分)に位置し、東は太田町、西は西仙北町、南は大曲市と仙北町、北はみちのく小京都「角館町」に接しています。歴史ロマンを秘めた八乙女公園の桜、清らかな清水白鳥の訪れる川、中仙の豊かな自然は私たちの心を優しく包み込んでくれます。また、ドンドンパンパンの歌い出しで始まる「ドンパン節」は全国的に有名ですが、中仙町では「踊りの輪から人づくり~町づくりの輪へ」を目標に、ドンパン節の発祥の地を広く知ってもらおうと、立町30周年記念の昭和60年から「ドンパン祭り」を開催し、たくさんの人々でにぎわいを見せています。 〇道の駅について…道の駅「なかせん」は、平成9年10月にオープンし、道路利用者のための休憩施設情報施設、地域の交流拠点として利用されています。道の駅に併設のお米の情報ステーション「こめこめプラザ」では、自慢のお米による特産品の製造・販売を行い、その工程を見学通路から窓越しにご覧いただけます。さらに、情報センターや農業情報管理室を施設内に備え、営農に役立つ情報の提供や講習会の開催など、地域の農業を総合的にバックアップしています。水清き斉内川、四季あざやかな山々を一望し、陽気なドンパン節を聞きながら、くつろぎのひとときをお過ごし下さい。』
新奥の細道~桜並木と造り酒屋を訪ねる道(東北自然歩道)…『〇造り酒屋…秋田藩の酒造改良のため、伊勢の国(三重県)から迎えられた星野友七翁が、長野杜氏育成にあたったことから今も造り酒屋が昔ながらの味を守っている。 〇曹渓寺…明和2年佐竹北家と共に久米山常光院が角館へ移動するのに伴い、そこにあった曹溪庵を昇格・移転し佐竹北家の菩提寺となった。 〇長野神社…長野堂山の峯薬師より移されたもので、3月のぼんでん奉納の他、9月の大祭ではお神輿がねり歩く。 〇斉内川桜並木…地域の景観づくりにと、地元の手により植樹された桜が見事な花を咲かせている。』※その他、水神社(線刻千手観音等鏡像)、善法寺、浄聖寺、堂山、八乙女公園が載っています。



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