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青森県上北郡六戸町折茂字鳥喰谷地。県道212号線川村酒店付近。六戸町消防団第三分団屯所付近。川原新田構造改善センターと隣接していますが、この一帯は元々旧折茂小学校の敷地内で、その敷地と境内が共有されていました。
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祀られている御神体は馬頭観音ですが神社神道として崇拝されています。地図にも「卍馬頭観音」と記されていますが社です。御神体の尊像は高さ25cmほどの金箔を施した木彫馬頭観音座像で、8本の腕を持ち(八臂)、御顔は三面で眉間には第三の眼を持ち、頭部には馬の頭をあしらっています。輪光背を背負い、明王印を念じた密教色の強い尊像。裏には「明治38年旧3月21日」の銘がありますが、神社の歴史はこれよりも古いそうです。藩政時代には川原新田が折茂村の分村であることから、恐らく折茂今熊神社の龍光院の霞であったと考えられます。例大祭は旧3月3日と9月3日で、月に3回(3日・13日・23日)には月並祭を行っています。
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社殿は昭和45年3月3日に再建されていますが、これは3度目とのことで、初めは米倉健次郎氏の父勝五郎氏が鳥喰谷地に建立。
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拝殿唐破風懸魚・蟇股・木鼻。
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拝殿向拝神額「馬頭観音」・海老虹梁。
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6.5
社殿内。綺麗にされています。コタツのせいか、とても生活感を感じます。当社は川原新田の産土様として、明治の頃にはえんぶり宿としても使用されていたため、当時の総代者などの人別帳や古びたえんぶりの写真、エブリなども保存されているそうです。
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石灯籠一対。
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不明の石。
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狛犬一対(昭和45年3月3日)。
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社殿横の小祠と石碑。
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小祠。
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小祠内。棟札は読み取れず。神宮大麻が奉納されています。
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「奉納年玉號紀念」碑。この碑は観音堂の草創よりも古いものだといいますが(米倉健次郎談)、紀年銘を見る限り、草創ではなく社殿再建よりも古いということかと思われます。
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「馬成績佳良大正11年11月建之」「歳18歳神鹿鳴庵謹書」。裏面は読み取れず。
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15.5
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