秋田県山本郡藤里町藤琴。
藤里町中通地域の滝の沢集落、峨瓏大滝親水公園にある落差12mの峨瓏の滝(峨瓏大滝)。滝の上流にある峨瓏峡から流れ落ちることから名付けられました。峨瓏峡のガロウとは東北地方の方言で、切り立った崖の間を川が流れる場所の意で、類似の地名には背戸峨廊(福島県いわき市)、樽前ガロー(北海道苫小牧市)があります。
享和2年、江戸時代の紀行家菅江真澄が峨瓏の滝を訪れており、「零る雪か花かあらぬか山風にさそわれてちる滝のしら泡」と詠んでいます。和歌が刻まれた歌碑は滝ノ沢神社の境内に設置。
滝の周囲は広葉樹で囲まれており、新緑や紅葉の季節には、白く流れ落ちる滝とのコントラストで、眼福な景色を眺めることができます。更に冬期間は藤里町商工会の主催で10年ほど前から峨瓏の滝のライトアップを行っているそうです。
ちなみに私が訪れたのは夏ですが、水の中に入って涼しんでいる人たちが結構いました。
滝のすぐ上流にある峨瓏峡は、清流を中心に両壁は絶壁が続き峨瓏の意に相応しい絶景らしいです。峨瓏の滝から滝の沢林道を歩くルートで、途中に白糸二段の滝などもあり、更にその先の作業道を進めば標高388.4mの高山山頂(白神山地展望)に至るようです。
ようこそ峨瓏の滝へ…『峨瓏の滝は高さ12メートルあり、険しくて狭い峨瓏峡から流れることからそのように名付けられました。1802年訪れた民俗学者菅江真澄(1754~1829)の詩にも詠われるなど、何世紀にもわたって見る者を魅了してきました。滝上流の渓谷には、白糸二段の滝と呼ばれる滝があります。峨瓏の滝駐車場から高山登山滝の沢コースに続く未舗装の道をたどれば滝に行くことができます。そこまで徒歩30分。』
峨瓏の滝(高さ12m)…『この滝の名前は滝の見える範囲からつけれたものではなく、滝の上流にある峨瓏峡からの流れ落ちることからきているらしい。峨瓏とは、山が険しくそびえ立っていて、その流れは急流などを意味することから、今は亡き先人たちは奥山に入り絶壁の景観のすばらしい所を「〇〇峨瓏」と呼んでいたという。(青森県境の釣瓶落峠を釣瓶落峨瓏)滝のすぐ上流にある峨瓏峡は、清流を中心に両壁は絶壁が続きまさに峨瓏の意味に相応しい絶景が続き、ぜい散策してほしいルートでもある。また、滝と深くかかわりのある滝の沢神社は、安永10年(1780)に建立され、祭神は不動明王、火産霊神である。紀行家菅江真澄もこの地を訪れ和歌を詠んでいる。』
Wikipediaより一部抜粋…『峨瓏峡(がろうきょう)は、秋田県藤里町にある渓谷。藤里峡の一つ。2004年に指定された秋田白神県立自然公園に含まれている。峨瓏峡は、白神山地を通り秋田県と青森県を結ぶ青森県道・秋田県道317号西目屋二ツ井線沿いの滝の沢にある「峨瓏大滝」や「白糸二段の滝」がある渓谷。天然秋田スギがイタヤカエデ、トチノキなどの広葉樹のなかにあり、昼なお暗い鬱蒼とした渓谷である。「峨瓏大滝親水公園」として整備されている。駐車場などがある入口から、約600メートルの遊歩道があり、20分ほどの森林浴コースとなっている。峨瓏大滝は落差12メートルで、滝壺前には不動明王を祭った滝ノ沢神社がある。白糸二段の滝は、上段と下段の滝の間に、奥行きがある2段の滝で、峨瓏大滝より奥へ歩いて約5分のところにある。峨瓏峡の上流部には高山(たかやま)と呼ばれる里山があり、約3キロの自然観察路が整備されている。詳細は高山 (藤里町)を参照。峨瓏大滝は、江戸時代の旅行家、菅江真澄が訪れた景勝地でもあり、滝ノ沢神社の境内には、その時に詠んだ和歌の歌碑が設置されている。』
峨瓏の滝。
気軽に来れるので涼むには最高の場所ですね。
零る雪か花があらぬか山風にさそわれてちる滝のしら泡
再訪記事:『峨瓏の滝(藤里町)』
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