1
三戸郡南部町高橋。旧福地村。高橋集落の南端に鎮座。すぐ南方の小泉巌倉平には稲荷神社も鎮座しております。※社号標は「支那事変記念・高橋長次郎」
2
この場所はかつて中世の城館(高橋館)の一角でした。
3
社伝によりますと高橋館の館主高橋駿河が出羽三山神を永享の頃に勧請したものと伝えております。
4
達者村百景。
5
参道の切株。
6
高橋月山神社は無格社で、御祭神は月読命。盛岡藩27代南部利直は山伏の自光坊を特に優遇して盛岡藩総録として檀那場を拡大させたので、盛岡からやがてこの福地村の高橋にも伝えられたのではないかともいわれています。
7
棟札によりますと、寛政3年、文政12年9月1日、嘉永6年3月1日、安政2年7月27日の4枚については「天照大神宮金剛界堂社」と記されており、明治27年8月9日、昭和31年1月21日(旧暦昭和30年12月9日)の2枚は「高橋月山神社」とあることから、無格社だった高橋天照大神宮社が明治の神仏分離の際、月山神社として産土様になったと思われます。
8
例大祭は1月8日、4月8日、8月8日(旧暦)、12月8日ですが、1月7日と12月7日にはそれぞれお籠りを催しています。今日では女性が中心となり、10名ほどが拝殿に宿泊していますが、かつては男性が中心となって各戸ごとに代表者が出て、宿泊し、非常に盛大であったといいます(※現在も行われているかは不明)。夏の例大祭はお盆の時期と重なることから、現在は旧暦8月8日に行なっています。また、高橋月山神社の行事として7月31日から出羽三山へ二泊三日の日程で参詣(あなでぁめぇり)しているそうです。ちなみに南部町で出羽三山の産土様として信仰されているのは、高橋月山神社、法師岡月山神社滝田月山神社です(埖渡天満宮には行屋堂跡があります)。
9
社殿は四間四方の拝殿に五尺ほどの内陣で構成されています。
10
拝殿向拝神額。
11
外壁には昭和33年旧8月9日に高橋敬吉が奉納した一対の竜虎図大破魔矢が掛けられ社宝となっています。
12
12.4
12.8
拝殿内。
13
手水舎。
14
狛犬一対(昭和15年旧4月9日・支那事変従軍記念)。
15
15.5
寄進者等の名字もすべて高橋ですね。
16
石灯籠一対(昭和17年旧4月9日建之)。
17
17.5
古い石灯籠(文久元年)。
18
立派な八幡馬。
19
奉納者は三沢市の高橋石藏。紀年銘は昭和41丙午年6月9日。
20
手水石。
21
紀年銘は昭和■年旧8月9日。重要な部分が崩壊。
22
境内は切株だらけです。
23
23.5
かつては鎮守の杜といった感じだったのでしょう。
24
24.5
戦勝紀念碑(明治39年8月9日)。従軍者名が刻まれていますが、やはり名字はすべて高橋です。
25
子安堂。
26
伊勢國白子山子安勸世音菩薩とありました。
27
中にはオセンダクを着せた子安地蔵尊が安置されており、毎年2月22日に御縁日を催しているそうです。
28
にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 東北情報へ