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秋田県秋田市牛島東2丁目。朱塗りの両部鳥居は昭和63年建立。扁額にある神紋(三皇紋)は、三光大神(日・月・星)の三つの光を表してるといいます。
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社号標「三皇熊野神社里宮」(里宮竣工記念・神社本庁神社振興対策指定神社記念)。
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里宮改築十年並伊勢神宮式年遷宮記念、大鳥居建設他記念事業協賛者名碑。
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石井露月句碑。
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『古、文化は羽州街道(現、牛島本町通り)を通って、古代の秋田城、そして、藩政期の久保田城下に至った。明治になって、秋田駅ができてからはこの街道を通って文化が秋田県の隅々まで広がることとなった。牛島はその街道町であり、明治以降河辺郡牛嶋村、即ちこの地にあった。正岡子規門下にあって、高浜虚子、河東碧梧桐と並び称され、全国の俳人及び子規からも俳壇に異彩を放つと言われた石井露月は、俳句においては勿論、医術、教育、政治活動のため頻繁にこの羽州街道を往復し、大きな功績をこの牛島の地並びに全国に残した。この碑は、大正14年摂政宮(後の昭和天皇)秋田行啓を奉迎して詠じた句を刻したものであり、嘗て、牛島と隣接した楢山共和町の露月有縁の地にあったが、この度、羽州街道を鎮守した三皇熊野神社のご高配を賜り里宮境内に再建し、牛島の往時を偲ぶ縁とするものである。「天(あま)さかる鄙少女(ひなおとめ)野菊たてまつ連(れ)露月」平成28年9月4日牛島地区石井露月顕彰会会長三浦喜夫』
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狛犬一対(御大典記念・皇紀2650年、平成2年)、石灯籠一対(昭和59年7月吉日安藤鴻太郎、佐々木マサ子・神社本庁神社振興対策指定記念)。
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7.5
「奉齋鹿島大明神(祭日6月22日)・八幡大神(祭日8月15日)」…『鹿島祭りは昔から牛島農家の作神様として祀られ、その伝統は数百年になると言われ、毎年六月二十二日に祭が行われた。藁人形に紙で作った着物を着せ、土で作った武者人形の首をつけ、鹿島大明神の幟旗を立て、葦で作った舟に乗せて若者三十~四十人位で肩に担ぎ、大正初期からは荷車に載せて笛、太鼓の囃子をつけ、殊に若者は、武者面に冑刀をつけ、草鞋十足を履き、六尺余の錫杖をついて町中一軒一軒の悪魔払いと五穀豊穣、町内安全を祈願したものである。祈願の後は、鹿島人形を乗せた葦の舟を開川に流し、当前の宿で神酒を交わし互いに労をねぎらったものである。昭和五年牛島の大火で里宮共に鹿島用具を焼失、その後有志相議り再興し、昭和三十七年まで行事を続けるも、その後車社会と後継者若者達、道路事情により行事は困難となり、鹿島面は神社に納め、神社では毎年の夏越大祓に併せ、農業守護神、鹿島大明神八幡大神に感謝の祭りを続行している。天皇様の御代が昭和から平成と改まり、秋田市制百周年を記念し農家の守護神と仰いだ大神の神恩を報謝し、鹿島祭再興に尽力した亡き興農同志会一同の意もここにあるものと古を偲びこの碑を建立するものである。平成元年九月吉日願主氏子総代進藤八重吉建立。三皇熊野神社宮司金山佐登士』
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手水舎。
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社殿(建坪約100坪、千木内削、鰹木5本、屋根銅版葺き)。
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旧熊野神社は藩政時代に牛島村の中心であった下丁の産土様として地域の人々に親しまれ崇敬を集めてきた神社です。明治時代の「羽陰温古誌」によりますと、弘化3年(1846)2月15日に社殿が焼失しており、詳しい記録はありませんが、もともと三皇神社の合殿でしたが、慶長5年(1600)に現在地へ遷座。天明年間(1781-88)に観音菩薩(通称メロリ観音)が安置され、伝応山熊野権現と称し、通称「お堂」と呼ばれ、境内社として、神明社、稲荷社、愛宕社がありました。当時は龍王院という修験者が別当を務めており、3月17日に観音、9月9日に熊野権現の祭りが行われ、牛島村ばかりでなく近郷近在から大変多くの参詣で賑わっていたとの記録があり、また久保田巡礼三十三番札所の第七番でした。明治3年の神仏分離によって観音菩薩と狛犬、また札所は牛島東一丁目の宝袋院へ遷されています。明治44年(1911)三皇熊野神社に合祀。現在の里宮は、昭和55年に三皇神社と熊野神社が合祀して70年、昭和5年に牛島の大火により旧社殿が類焼し、仮社殿再建50年を記念し、諸祈願祈祷所、氏子崇敬者の多目的参集所を目的として、広く浄財を募り、鉄骨、木造併用の建物で、平成12年に屋根を銅版に葺き替えました。里宮鳥居から幣殿と拝殿が一体となった社殿で、幣殿に神座を設け、お堂と呼ばれた当時のように本殿がないのが特徴となっています。
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三皇熊野神社里宮に祀られる観音菩薩「メロリ観音」は、観音三十二身化菩薩の内に女郎婦観音と呼ばれる観音があり、この女郎婦が「めろり」に訛ったといわれ、女身なので姫観音とも呼ばれているそうです。また、Wikipedia(日本の妖怪一覧)によりますと、ここの里(牛島村)に災いがある時、この観音が女に化けて夜な夜な泣き歩くといいます。
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神社庁より…『旧熊野神社で創立不詳なるも慶長5年再建されたという。三皇神社と共に昔から崇敬を集めて来た。明治44年三皇神社に合祀された。現在の里宮は、昭和55年、三皇神社と熊野神社が合祀して70年、昭和5年に牛島の大火により旧社殿が類焼し、仮社殿再建して50年を記念し、諸祈願祈祷所、氏子崇敬者の多目的参集所を目的として、広く浄財を募り、鉄骨、木造併用の建物である。』
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稲荷神社。
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本宮の記事:『三皇熊野神社(秋田市)
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