青森県平川市新屋栄館。参道入口は新屋温泉付近。

前回の記事『新屋八幡宮 （青森県平川市）』

八幡宮由緒書（抄）…『一、祭神譽田別尊。一、例祭日7月15日。一、境内地3470坪。草創の年月久遠にして詳ならずと雖も寛永19年11月津軽太守信義公、東山根通御鷹狩の節、遽に心願を興せられ、當社へ参詣、社司へ祈祷を命ず。齋するに果たして祈念成就せられしを以て感悦斜ならず此上ながら随分祈祷相勤可申旨被仰付。加ふるに翌20年正月16日の夜枕神に立たせ給ひける旨にて尚37日間の祈祷被申付、祈願成就感悦の余り神饌を供ひ、御神楽を奉納せられ、同年7月16日より御作事被仰付、本殿、神楽殿、鳥居、橋等に至るまで悉く皆造營せられ、翌21年正月30日社領地元にて参拾石を寄進せられ爾来旧津軽藩主に於て祈願所と崇め明治維新に至るまで恒例たり。明治6年郷社に列せらる。昭和21年4月11日宗教法人令、昭和28年2月11日宗教法人法により神社規則の認証受く』

一之鳥居。

社号標「郷社八幡宮」（明治33年3月15日）

不明の石・・・っていうよりきちんと見ませんでした。

参道。

御神木。

日露戦役碑（陸軍大将従二位勲一等功三級子爵児玉源太郎書、明治39年7月12日）

裏面には新屋出征軍人名。上部に日露戦役戦歿者3名（葛西嘉一、葛西壽郎、須藤萬次郎）、日清役戦歿者2名（佐藤平吉、平川芳太郎）、下部に凱旋者名（※省略）、有志。

参道。

二之鳥居手前に石橋。

二之鳥居。

参道。

石灯籠一対（昭和11年旧7月15日、丹代辰太郎・辰弘、齋藤多兵衛）

長い参道ですが社殿まで真っ直ぐのびています。

石灯籠一対（昭和6年旧2月15日、葛西石五郎）

参道。

狛犬一対（大正6年2月1日）

再び神橋（奉納 葛西武太郎、齋藤又雄、佐藤孫一、丹代辰五郎、齋藤藤四郎 施工者 木工 齋藤友彦 板金 須藤弥四三 基礎 齋藤多喜雄 施工 平成八年七月十五日）を渡ります。

参道。

灯籠一対。

鳥居。

石碑。読み取れず。

石灯籠一対（明治12年7月13日）

神楽殿。石碑は不明。

御神馬（大正14年5月10日丹代辰太郎）

奉祝銀婚式記念。

台座銘板には八幡宮御神馬奉復寄附者御芳名。最も高額な金八萬円を納めているのは丹代辰五郎。設計尾上町白戸邦俊、施工尾上町成田松雄、銘板謹刻(株)石沢工業、昭和57年壬戌年7月10日。

こちらは宝物殿でしょうか。新屋には鎌倉時代から城が造られており、南部七戸の支族で南朝方の新屋氏が在城。新屋氏は大光寺城の幕下に属し1700石の分限でしたが、大光寺城代の襲撃を受け、その後、天正年間に大浦為信に仕えて100石を賜り幕末まで家名を保ちました。その新屋家の宝物（先祖伝来の甲冑及び太刀2振り、陣羽織、陣笠など）は昭和31年に13代茂樹氏が亡き後、夫人の千代能さんから同神社に寄進され、宝物殿に保存されたといいます。

こちらは上部が壊れています。

台座銘板…『戦利兵器奉納ノ記 是レ明治三十七八年役戦利■■ニシテ我ガ勇武ナル軍ノ熱血濺キ大捷ヲ得■記念物ナリ茲ニ記テ之ヲ獻リ以テ報賽ノ微衷ヲ表シ尚皇運ノ隆昌ト國勢ノ發揚トヲ祈ル 明治四十年三月陸軍大臣寺内正毅■』・『皇太子殿下御成婚記念 御成婚大正十三年一月二十六日 大正十三年八月十五日建設 帝國在郷軍人會 尾崎村分會 大字新屋■■』※壊れて読み取れない部分があります。

鎮守の杜といった感じ。

狛犬一対（明治19年7月15日）

社殿。拝殿内正面には源義家の巨大な絵馬（明治19年5月吉日、工藤仙乙、弘前掟町川越清太郎敬白）がある他、武者絵が12枚並んでいます。奉納の太鼓は「昭和13年12月祈皇軍武運長久」。

拝殿蟇股。

拝殿向拝神額。

本殿。

建御名方神社。

御神馬が奉納されています。

手水舎。

手水石（文化四丁卯年十一月朔日）

八幡宮御水舎（昭和53戌午年7月15日、建設奉賛会委員 斉藤武衛、工藤福太郎、斉藤米太郎、菊地正、斉藤幸一、小田桐重一、丹代辰五郎、斉藤又雄、葛西兵衛）

裏参道。