
三戸郡五戸町荒町。故江渡熊五郎家住宅。

江渡家は農業を営みながら南部藩五戸代官所下役の給人を務めた家柄。藩の功績が認められ、南部藩の御家人となった古い家柄であり、住宅は原型のままよく保存されています。江戸時代後期の天明年間(1781~1788)の建築といわれる大規模な寄せ棟造りの茅葺き屋根が特徴。
当時の原型をそのままにとどめていることから、当時の在郷武士の生活が分かる大変貴重なものとして昭和48年2月に国指定重要文化財に指定。※昭和52年から2年計画で防火設備工事、屋根ふき替え、屋外噴水配管、タンク設置を行っています。
土間から居住用の四間、接客用の座敷四間が並び、在郷武士住宅の完成された家の形式を今によく伝えています。




江渡家は南部領五戸代官所の下役を務めたという家柄で、身分としては御給人と呼ばれる在郷武士。多くの田畑を持っていたようで天明の大飢饉の際には飢餓救済事業として自らの住宅を再建させています。現在見られる建物がその当時(天明年間)のもので寄棟、茅葺、直屋、平入、桁行12間半、梁間6間、建坪85坪。外壁は真壁造、板張素地、接客用の玄関(玄関屋根、式台付)や座敷(床の間付、欄間の意匠)、仏間、竿縁天井、せがい造りなど比較的身分が高い仕様になっています。庭に続いていた馬屋は解体されて現存しません。その他、屋敷内には蔵、マキ小屋、農家小屋、農作物収納小屋、小作人長屋などがあるそうです。




内部は西側3間分が土間で作業場となり、続いて日常の生活空間として利用した「じょい」、「仏間」、「だいどころ」、「いま」が食い違い4間取りで配され、さらに接客用の「ほんげんかん」、「げんかんのま」、「ざしき」、「おくざしき」が整形4間取りで配されています。


なお、現在も民家として使用されており、見学は基本的に外観のみとなります。




江渡家住宅(国指定重要文化財建造物)…『江渡家住宅は天明年間(1781~88)に飢餓救済事業として建築。桁行十二間半、梁間六間、八十五坪、寄棟造茅葺で四方せがい造りとして、北正面に玄関を付属させている。平面は西端三間分を土間とし、それに続いて「じょい」「仏間」「だいどころ」「いま」の住居用の各室を喰違い四間取りに配し、その上手には接客用の座敷を整形四間取りに並べている。「だいどころ」のほかは各室とも竿縁天井を張り、畳を敷く。「じょい」廻りには二間と二間半通しの成の高い指物を用い、「ざしき」境には指物に長押を打つなど新しい手法がみられる。』

江渡家住宅沿いにあるおんこ坂です。
おんこ坂標柱。

オンコ(イチイ)の木は“町の木”の一つになっています。※五戸町の町の木はオンコ、赤松。町の花はキク。町の鳥は白鳥。
また、五戸町PRキャラクターは「五戸のおんこちゃん」です。
おんこ坂上には高雲寺や専念寺があり、火防線を挟んで江渡家住宅、坂下には荒町駒形神社等があります。










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