三戸郡新郷村西越釜坂。細野と間明田の中間。間明田の八坂神社。

八坂神社由来記…『【御祭神】建速須佐之能男命様。天照大御神様の弟神様であり月読命様と共に、三貴神様と称えられる天津神様で神階の非常に高い御神様でご座居ます。大神様は朝鮮に往来され、牛頭山に御住まわれた事から「牛頭天王」様と称されるに至った所以で御座居ます。疫病除け、人命の守護と農業の保護、害物の駆除を司る大神様として親しまれ、厚く信仰されて参りました。(811年)武運長久のために守護大神様として京都八坂神社よりご分霊を勧請致しまして、岩手県二戸市金田一字舘に八坂神社鎮座所に祭られて御座居ます。間明田村小笠原家の長八氏と言う人が安政3年8月25日宗札奉納と子孫の八之丞氏と言う人が安政5年天王像奉納と云い伝えられて居ます。信仰深い小笠原家現在の官主福次郎氏で御座居ます。駒形神社は、信仰の厚い青山家代々と、今日の官主は一雄氏で御座居ます。【御案内】境内は150坪ぐらいの広さに本殿が御座居ます。境内まで四駆自動車で御参拝出来ます。8月15日駒踊り七つ道具の披露が御座居ます。平成10年8月吉日。奉納者:釜坂六ノ一 桜台清文』

「境内まで四駆自動車で御参拝出来ます」とありますが、あまりおすすめしません。

そもそも車で行くほどの距離ではないので歩いて行きましょう。

八坂神社。平成8年8月15日社殿改築。その他修繕・銅板葺替(平成14年)等されています。毎年駒踊の七つ道具の獅子たちが音楽芸能を披露。例祭は旧3月3日、8月15日(かつては旧7月15日)で、釜坂(9軒)、平(17軒)、間明田(18軒)の3部落による氏神様として祀っています。
社殿には「牛頭天王」とあります。かつては天王沢の牛頭天王様と呼ばれていましたが、明治元年3月17日に神仏分離令により八坂神社となりました。
向拝神額も同じく「牛頭天王」。

拝殿蟇股(裏)。

海老虹梁。

木鼻。


本殿覆屋。御神体は銅製の仏像で、神社には牛の木像2体のみがあり、別当小笠原福次郎宅に御神体があったといいます。天王様は間明田部落の小笠原円次郎の先祖である長八が熱心に崇敬し祀ったものといいます。長八の先祖は南部公が甲斐国から南部へお国替いのおり、お供人の一人としてこの地までつき従ってきました。天王様の御神体は甲斐国から持参したものと伝えます。小笠原は家神として祀っていましたが、部落民の熱望によりお宮を建てて祀ったのが神社の始まり(大正年間まで八坂神社は小笠原円次郎個人所有で部落民の熱望により共有地)。棟札としては安政3年8月23日、安政5年8月21日、明治21年3月3日が残されています。なお、次のような伝説が残されています。『ある日、5~6人の子どもたちが神社から御神体を持ち出して、お宮下の小川で御神体に水をかけるなどして天王様を洗ってあげるのだと大喜びで騒いでいた折、通りかかった一人の部落民がこれを見て大いに驚き、「何んとした事だ。あたら天王様をお宮から持ち出して、しかも小川の砂へ埋めたり、水をはりかけたり、罰があたるぞ」と言って止めようとするも、子どもたちは「天王様がおれたちと遊んでいるんだ」と言って止めようとしませんでした。これではならぬと無理に御神体を子どもたちからとりあげて、清い水で洗い、お宮に安置して坂を下りて来ましたが、不思議なことに家に戻る途中で目が見えなくなり、手足の自由を失い、一歩も歩けず、ものも言えず、路に倒れてしまいました。これを見た部落民たちは大いに驚き、家まで担ぎ届けましたが、時が経っても一向に治る気配もなく、家族近親が相談して物知りから聞いたら「この人は天王様が部落の子どもたちを呼び集めて面白く遊んでいたところへ邪魔だてをしたために天王様のお気にふれたのだ」と言います。そこで早速天王様にお詫び申し上げたら治ったといいます。このことがあってから一段と信神する人が多くなり、旧3月3日の御縁日には数里の道をお参りする善男善女が手と共に多くなっている伝えられます。』

拝殿内。

本殿・牛頭天王。
両脇に牛(赤・黒)。この牛は明治初年、田中部落の佐々木善蔵作と伝えます。御神体の銅製のカマとナワをもって坐った姿の仏像には「安政五年・五戸在間明田村・勘平、吉平、八之丞、赤坂忠平、越中高岡中野屋、針屋伊左エ門作」とあります。
拝殿内の奉納額など。青山藤吾が昭和19年7月15日に一文銭で鳥居の形をした額を奉納している他、崩権次郎(崩)が皇紀2601年記念の奉謝御加護の額、谷地村万吉(大谷地)が明治44年8月19日に牛の絵、赤坂鎌蔵(釜坂)が明治40年8月19日、青山市太郎(間明田)が今上天皇の額を昭和2年1月10日に額を掲げています。最も古いものでは明治32年5月3日中鶴間倉太奉納の八坂神社の額。

牛だらけでございます。古い写真もありました。
八坂神社前狛犬一対(平成14年8月吉日)。


駒形神社は八坂神社と対面して鎮座しております。
駒形神社前狛犬一対(平成14年8月吉日)。


駒形神社鳥居。


駒形神社社殿。

拝殿内。

本殿。

駒犬奉納記念額。

奉納額。

奉納絵馬。

鳥居も描かれている味のある絵。
紀年銘は明治36年旧7月15日。










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