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山形県酒田市日吉町。真言宗智山派砂高山海向寺出羽国十三仏霊場第十二番札所(大日如来)。
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海向寺略縁起…『当山は、宗祖弘法大師の開山と伝えられ、のちに真然上人が胎蔵界大日如来(湯殿山大権現)を本尊として一宇を建立したことに始まります。忠海上人・鉄門海上人代に再興・堂宇整備をしつつ、今日に至っております。現在、真言宗智山派に属し、総本山は京都東山の智積院をはじめ、成田山・川崎大師・高尾山と同法であります。古くから祈願道場として栄え申し込みにより随時御祈祷をお受け致しております。●本堂内尊像…本尊大日如来(丑年に開帳)・大黒・恵比須天・さすり佛・大てんぐ・八体佛・青面金剛・湯殿山行者・霊運海善海上人像他●祭典・行事…1月1日~3日三朝祈祷、2月18日大祈祷祭、8月1日~3日粟島観音夜会式(とうろう流し)、毎月8日八日講、春・秋彼岸供養会』
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下小路坂(桜小路)側の入口。石塔がたくさんあります。
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月山大神、湯殿山大神、南無阿弥陀佛、大日尊護摩供塔、保食大神などなど。
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雲窓画伯碑(昭和9年孟春、撰文須田古龍、碑書竹内淇州。※加藤雪窓)、正五位勲二等熊谷直太先生壽碑。
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本堂。
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海向寺は今から約1200年前に真言宗開祖弘法大師空海によって開かれたと伝えられています。その後、真然上人が堂宇を建立し御本尊胎蔵界大日如来(湯殿山大権現)を勧請し、中興初代忠海上人、中興八代鉄門海上人がそれぞれ再興したのち現在に至っています。湯殿山信仰を伝承する寺で、江戸中期に現在地に移転。境内は日和山の一角にあり、本堂、即身佛堂、鐘撞堂、粟嶋水月観音堂、菓庵が建てられています。権現造りと呼ばれる本堂の構えは神佛習合の昔をしのび、連日祈願の太鼓の音とお詣りの人々が絶えません。江戸時代より、出羽三山の湯殿山信仰の拠点として人々の祈りを支えました。
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森敦の小説「月山」の舞台となった湯殿山注連寺の元末寺。酒田市内を一望できる高台にあり、昔から月見の名所として「酒田十景」の一つに数えられており、昭和38年3月に酒田市教育委員会より名勝地の指定を受けている霊場。
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為興教大師850年御遠忌記念、維持平成4年7月吉祥日、身体堅固・交通安全・心願成就・諸災消除祈願、酒田市北新橋、富士火災、田宮美和子。
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湯殿山砂髙山海向寺大堂再建碑。
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本堂の横に即身佛堂。
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即身佛堂の側面。
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鬼瓦がありました。
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五輪塔等。
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即身佛堂…『長年木食修行を積み、即身佛となった海向寺中興一世忠海上人と、九世圓明海上人をこのお堂に奉安する。「我が余生は衆生済度のため木食行に身を投じ一切衆生の精神苦病苦解脱の杖となり願いをかける者にはすべての諸願を成就せしめん」との誓願により、拝観をご希望の方は、尊佛合掌の念にてご参拝下さるよう願います。』
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庄内には6体の即身仏があり、そのうち2体が砂高山海向寺の即仏堂に祀られています。全国で唯一二体の即身佛をお奉りする寺です。同寺の第八代住職、鉄門海上人も衆生済度のため、自ら即身仏となったと伝えられています。即仏堂には湯殿山木食行者の忠海上人(1755年入定)、円明海上人(1822年入定)の2体が安置され、いずれも五穀断ち、十穀断ち、1000日修行を積んだもので鉄門海上人の遺品その他も展示されています。海向寺の住職は代々湯殿山独特の行法をつんでおり、湯殿山行者の秘法の寺として知られています。
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12年に1度、丑年に、忠海上人・円明海上人が身につけている着物を衣替えしており、両上人のお召しになった衣を小さく切って御守りの中に封じ込め、即身佛衣入り御守りとしているそうです。
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湯殿山信仰の行者である即身佛は弘法大師「空海」の「海」の字を一字いただいて、衆生済度を身近な形にして、人々の祈りを守ってきました。湯殿山仙人沢での木食修行、お沢がけ、荒行の後、最後には土中への入定を果たし即身成佛になられました。
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忠海上人…海向寺中興初代住職、山形県鶴岡市出生、宝暦5年(1755年)2月21日入寂。58歳。
圓明海上人…海向寺九代住職、山形県旧東田川郡栄村出生、文政5年(1822年)5月8日入寂。55歳。
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もちろん撮影禁止でございます。
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下の写真はパンフレット。
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パンフレットでも見ることはできません。現地に行って拝んで下さい。間近で拝めます。
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土中入定(どちゅうにゅうじょう)…『木食修行が終わると、地下深さ3メートルあまりのたて穴(入定塚)の中に石室を築き、木製の棺の中に現在のお姿で生きたまま入ります。中では断食をおこない、お経を読み続けます。その音が止まり、3年3か月後に再び掘り起こし現在に至るまで海向寺にておまつりしております。』
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全国で確認されている即身仏。
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圓明海上人御入定跡。
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鐘撞堂。
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水子・子育地蔵尊。
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粟島水月観音堂。鉄門上人代に建立。鉄門上人は海向寺8世住職で文政12年12月8日に入滅され、現在は湯殿山注連寺に祀られています。文政元年に海向寺即身仏堂の建立、文政11年には本堂落成、本尊大日如来の入佛式を行い、境内の粟島水月観音堂には鉄門上人ゆかりの霊石が祀られています。江戸期以来、女性一代の守り観音様として信仰を集め、特に縁結び・安産成就・子授け・婦人病の安泰を祈る人々の心の拠りどころとなっています。堂内には女性たちが祈りを込めて手作りした傘福が奉納されております。
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鉄門上人。
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粟嶋水月観音堂(あわしまさま)…『湯殿山木食修行を経て即身佛となった当山八世、鐡門海上人が在任した文政年間、新潟へ布教の帰りに粟島で難産に苦しむご婦人の平癒祈願を施し、にわかに実の安泰を呈したことにより、当主脇川家(現在民宿脇川治郎作)より賜った秘石、「粟嶋水月観世音」を持ち帰ってこのお堂に奉安したことに縁起由来する。江戸期以来、女性一代の守り観音さまとして信仰を集め、特に縁結び、安産成就、子授け、婦人病の安泰を祈る人々の、心の拠りどころとなっている。●縁日毎月3日●夏観世音まつり(夜会式)8月1日から3日まで●春秋まつり4月3日、11月3日』
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年中行事・加持祈祷道場。
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マップ。
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