山形県飽海郡遊佐町上蕨岡松ケ岡。鳥海公園方面。
鳥海山大物忌神社蕨岡口ノ宮付近には、般若坊、南ノ坊、玉泉坊などいくつかの宿坊の遺構が残されています。
旧山本坊もその一つです。

旧山本坊。
山本坊前の眺望。
夜景がいいみたいです。
案内板より…『◆山本坊の庭園…蕨岡修験三十三坊の一つである山本坊の庭園は、松岳山中腹の傾斜面を自然そのままに利用している。庭石は全て出羽山地の岩石で岩組されているのが特徴の池泉廻遊式庭園。◆山本坊のツバキ(遊佐町指定天然記念物)…根回り2.37m、目通り1.87m、樹高7m、遊佐町内最大のヤブツバキ。◆歌人「鳥海昭子」歌碑…歌集「花いちもんめ」で現代歌人協会賞受賞。ラジオ深夜便「誕生日の花にちなんだ短歌」の作者で、"花の短歌"を育んだ歌人鳥海昭子の生家に平成26年5月に建立された。平成28年9月蕨岡まちづくり協会』

10月5日イタドリ(タデ科)回復…「ほろ酸ゆくほろ青くさくイタドリの茎かむ此処はふるさとの野辺」

山本坊入口。
石灯籠。


山本坊のツバキ(町指定天然記念物)。
山本坊は遊佐町出身の歌人鳥海昭子(1929~2005)の生家(長女)としても知られています。

鳥海石で造られた鳥海昭子歌碑。昭子さんの弟で生家に住む鳥海朝弥さん、長男の中込祐さんが建立。揮毫伊藤滋子さん。「季(とき)外(そ)れて咲くタンポポの小さゝよそれでいいのよそれでいいのよ 昭子」

斜面をそのまま活かした山本坊庭園。
蕨岡修験三十三坊の筆頭家格として山本坊を営んできた鳥海家の庭園。
池には鶴の島、亀の島と呼ばれる2つの浮島があります。「鶴の島亀の島とも父母がすこやかに居てわれのふるさと」鳥海昭子。
標高約110mに位置し見晴らしがよく、また、庭木や野草が春夏秋と咲き誇り四季折々に風情が楽しめる庭園。初夏には山百合が数百本も咲き、白く艶やかな花の群れを求めて訪れる人がいます。敷地内にある藪椿は樹齢300年といわれる古木でたくさんの花をつけます。
門。

「遠山無限碧層々」とありました。

小祠。稲荷社のようです。

庭園内を散策しております。


無料一般開放されております。
旧上寺村(現蕨岡地区)は出羽山地の松岳中腹に位置し、鳥海山の信仰登山口の一つ「蕨岡口」として、鳥海山蕨岡修験の三十三宿坊とその門前の村落として繁栄。蕨岡の大物忌神社の神職を代々勤める鳥海家は、蕨岡修験三十三坊の筆頭家格として、宿坊「山本坊」を営んできました。山本坊庭園の歴史は古く、庭園内の池から修験者が投じた古銭が発見されると言われますが、造園に関する記録はいまだ発見されていません。庭園には桜や椿、水芭蕉、初夏には数百の白い山百合の花が咲き競います。
鳥海朝弥氏が庭園内に建てた「遊天楽」からは庄内平野と日本海を一望できます。





動物もいます。


奥へと遊歩道が続いていましたが…

竹林でした。


12月4日サザンカ(ツバキ科)謙譲 理想の恋…「咲くもよし散りてやさしき山茶花のふたひらみひらの花びら拾う」・2月7日タンポポ(キク科)愛の信託…「季外れて咲くタンポポの小ささよそれでいいのよそれでいいのよ」

苔チェック。


山梨県左右口村出身の放浪の歌人、山崎方代(1914~85)が、放浪の最北限である山本坊に滞在して詠んだ歌の歌碑「山本坊の庭の椿はすでにもう九萬八千七百の蕾をもてり」方代作
以下は道の駅鳥海ふらっと(山形県飽海郡遊佐町菅里菅野)です。


施設案内図。
ラーメン味の駅ふらっと。

とびうおラーメン。
海苔っ娘ラーメン。
岩のり山盛り。
ソフトクリーム。だだちゃ豆ソフトクリームとラ・フランスソフトクリームがあります。



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