1
弘前市大沢下村元。曹洞宗金光山(松峰山)寶澤寺。昭和31年に寺号を取得するまでは寶澤庵という庵寺でした。由緒については不明ですが、貞享2年弘前西茂森の耕春院(現宗徳寺)の弟子一人が庵を結んだのが最初と伝えます。その後、曹洞宗のほかに浄土宗、真言宗の職が入れ代わり住み着いたり、無住になったりの変遷を経たといいますが、明治10年に梅林寺から山上宗山住職が来て以来曹洞宗になりました。当地村人の95%(300軒以上)は曹洞宗とのことです。明治より前までは、村には当寺の他に真言宗一応寺、五輪寺がありました(※堂ヶ平にあった寺で阿闍羅千坊の流れをくむ密教系の修験寺と推測)。昭和60年12月以降、小栗山の銀杏寺の住職が代務者を務めましたが、平成3年10月に心哉住職の孫にあたる三上益弘が三世を継いでおります。
2
現在の本堂は昭和29年に同村出身の佐藤宇之助氏(同寺中興開基)が当時の金で百数十万円を寄附して建立。同氏は裸一貫から身を起こして東京へ出て金属会社を設立した人物であり、境内には建立記念の石碑があります(昭和47年4月13日、大沢町会一同・石川小学校PTA建立)。
3
3.5
本堂には釈迦像、阿弥陀像、弘法大師像が並んでいる他、百万遍の様子を描いた絵がかけられています。8月16日には大澤獅子舞の大澤獅子舞が奉納されます。
4
地蔵堂(中央に身代わり地蔵2躰)。由緒不明。毎年7月23日宵宮。
5
水子人形堂のような雰囲気もあります。未婚の霊が結婚適齢期に達すると神様が夫婦として結びつけてくれるという冥婚の伝説により多くの人形が安置されます。
6
にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 東北情報へ