1
山形県南陽市漆山字。
2
石灯篭。
3
参道石段。
4
石段上の五輪塔。
5
手水舎。
6
不許葷酒入山門碑。
7
山門。
8
切妻、銅瓦棒葺、一間一戸、四脚門、木鼻には獅子、桁には波の彫刻が施されています。
9
曹洞宗鶴布山珍蔵寺。
10
御本尊は釈迦如来。
11
伊達氏や上杉氏なども珍蔵寺を訪れた名刹。
12
創建は寛正元年(1460)に極堂宗三和尚(輪王寺2世)が開山したと伝えます。
13
13.5
開山縁起では、寺名である珍蔵は「鶴の恩返し」で鶴を助けた本人の名であるとのことです。初めは金蔵寺という名でした。
14
14.5
昔、織機川の畔二井山に正直者の金蔵という男がいて、宮内の町へ出た帰り道、池黒というところで若者が鶴一羽を縛っていじめていました。金蔵は憐れに思い、あり金をはたいてその鶴を買い、縄を外して放してやりました。するとその夜、美しい一人の女が金蔵の家を訪れ、一夜の宿を請い、そして女はそのまま金蔵の家に居着き、やがて2人は夫婦となりました。ある日のこと、妻は「今からご恩返しにあるものを差し上げたいと思います。これから7日間、決して部屋を覗かないで下さい」と言って、そのまま籠もりました。しかし金蔵は待ち切れずに約束を破って中を覗き、女性に姿を変えていた鶴が自分の羽をむしり取り、それを織物にしているのを見てしまいます。鶴は金蔵に自分の正体を明かし、織っていた曼荼羅を自分の形見であると告げそのまま空高く飛び立ち消えてしまいました。金蔵は自分が約束を破ったことを悔やみ、出家して金蔵寺を開山したと伝えます。また、鶴の織った曼荼羅を寺宝とするため鶴布山と号し、後に鶴の布がある山、珍しい物が蔵にある寺ということで鶴布山珍蔵寺と改称。残念ながら鶴の織った曼荼羅は火災によって現存しません。「鶴の恩返し」伝説は江戸時代の古文書に書き記されており、 記述としては日本で最も古いものですが、珍蔵寺の境内の周囲には鶴巻田、織機川、羽付など地名が周囲に残されており、数百年間も語り継がれた「鶴の恩返し」の民話の里として現在に生き続けています。
15
現在の本堂は文化4年(1807)に再建された古建築物で、寄棟、銅板葺、平入、外壁は真壁造り、白漆喰仕上げ。庭園は上杉家の御抱え庭師が作庭した名園とされ、当時の雰囲気が残されています。
16
梵鐘には鶴の恩返し伝説が浮き彫りされています。
17
選佛場。
18
境内にある仏足石・仏足石歌碑。
19
19.5
仏足石・仏足石歌碑(南陽市指定文化財・1968年10月4日指定)…『明治28年(西暦1895年)に、珍蔵寺15世住職の碩峯和尚が奈良に行った際、薬師寺の仏足石と仏足石歌碑の石刷りを。同寺管長からもらいうけた。これらを寺に長く伝えようと、明治34年(西暦1901年)に建立されたものである。日本における仏足石の信仰と文化を示す資料として貴重である。南陽市教育委員会」とあります。「仏足石・仏足石歌碑」は昭和48年(1968)に南陽市指定文化財に指定されています。境内の高台には置賜三十三観音霊場第十八番札所である新山観音堂が建立されています。【解説】「奈良の薬師寺」:奈良が都となった8世紀に現在地に建立されたが、創建は7世紀である。この寺の仏足石は、天平勝宝5年(西暦753年:奈良時代)に造られたものといわれ、また、仏足石歌碑も同時代と推定されている。仏足石も同歌碑も、現在は共に国宝である。「仏足石」:仏の足裏の形を石に彫ったもの。元来は仏像がつくられる以前にインドにおいて仏の象徴として礼拝されたものである。奈良時代に日本にも伝わったが、薬師寺のものはよい例である。「仏足石歌碑」:仏足石歌を刻んだ碑で、21首の歌があり、ほとんどが仏足石を讃えたものである。「石刷り」:石碑の文字などを紙にすり取ったもの。拓本。』
20
虚空蔵菩薩堂。
21
虚空蔵菩薩。
22
鶴布山珍蔵寺(かくふざんちんぞうじ)…『「鶴布山珍蔵寺(曹洞宗)は、寛正元年(1460年:室町時代)、極堂宗三和尚(輪王寺二世)よる開山と伝えられています。開山縁起は、文化元年(1804年:江戸時代)につくられた古文書の「鶴城地名選」(この地方の神社・寺・地理について記したもの)中の「鶴の恩返し」の話に記されております。また寺の名前のうち、「鶴布」は鶴が恩返しに羽で織った布に、そして「珍蔵」は鶴を助けた民話の主人公の名前に由来していることも書かれております。この地域には古<から民話「鶴の恩返し」が語り伝えられており、鶴巻田、織機川など民話を思い起こさせる地名も残されております。また、昭和59年(1984年)には「鶴の恩返し」の話を刻んだ梵鐘が、地域の人々の熱意により奉納されました。現在の寺は、火災の後、文化4年(1807年:江戸時代)に再建されたものです。【御案内】民話と民俗の資料館、「南陽市夕鶴の里」にもぜひどうぞ。当寺から北東へ約200m、徒歩約4分。開館時間:午前9:00から午後4:30まで。休館日:毎週月曜日(月曜日が国民の祝日の場合は翌火曜日)、12月27日-1月3日。入館料:大人310円、小中学生100円(15人以上は団体割引、大人260円、小中学生50円)。』
23
こちらは珍蔵寺のすぐ近くにあった小さなお堂。
24
周囲には馬頭観世音、庚申塔、水神宮などの石碑がいくつかありました。
25
鰐口が3つ。
26
中は暗くて詳細はわかりませんが、やはり3つのものが祀られているようです。
27
関連記事:『新山観音堂(南陽市)
28
にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 東北情報へ