1
青森県三戸郡五戸町倉石又重森ノ下タ。県道142号線沿い。弘法大師(沢内明人総代)。
2
庚申塔(文政13年2月)。
3
弘法大師堂。この地区の東西南北には蒼前神社、伊豆神社、虚空蔵神社、弘法大師堂があり、この4つの神社が住民を守護しているといいます。堂宇前は大正8年に谷間であったのを拡張工事によって埋め、付近一帯が広々となりました。カツラの巨木もありましたが、切り倒され、300年以上の老松1本が墓地の墓石近くにありましたが、こちらも根株だけが残ります。建物は昭和54年8月17日建造。昔はくず屋根で、水や電気が境内に通ったのは近年とのこと。
4
堂宇内。
5
弘法大師様。弘法大師の誕生日(3月21日)を祝い、部落のお婆さん方20人以上が会員制で農休日の集いを開いて親睦を深めているそうです。平成3年当時、部落の最長老であった今川秀人氏が「沢内富治宅は数百年前にこの部落に住み着いたと聞いている。木像の胎内には由来書が入っているといわれている」と語っていますが真偽は不明。戦前は境内で青年相撲大会が開催され、入場料を徴収していたこともあったそうです。また、神社脇で盆踊りのナニャトラを踊ったこともあるそうです。※沢内氏の先祖は岩手県沢内村から300年以上も前に移住し、富治は15代目で、何度も倒産したといいます。
6
立体感のある絵馬(明治25年旧3月21日奉納)。ダンダラ羽織です。
7
平成20年8月完成の五重の塔(下記で説明)の写真。大変綺麗ですね。でも今の方が貫録や雰囲気がありますね。その他、昭和10年7月1日伊勢神宮参拝記念の写真、神社改修寄付名簿板もあります。
8
弘法大師堂の横に五重塔が見えます。
9
何とも言えないサイズ感ですが大変立派な造りです。
10
人間と比べるとこのような感じです。
11
弘法大師堂から階段で降りた場所。
12
このような位置関係。
13
この五重の塔は工務店を営む沢内明人総代(北向の大工)が、地域の家内安全や五穀豊穣を願って、平成16年から森の一部を削って整地し、弘法大師敷地内に自費で建築を進め、平成20年8月に完成。高さ11m(青森市青龍寺の3分の1)、総ヒバ造(津軽ヒバ材をこつこつと集めたそうです)。沢内明人氏は各地の五重塔を見たり、聞いたりして設計図を作ったそうです。
14
周囲にはひまわりが植えられていました。
15
15.5
心柱と弘法大師の札。
16
2階部分に幅111cm・高さ37cmの欅板に書かれた「五重の塔賛歌」があります。五戸町出身の元教員田茂武志氏(八戸市)が奉納。賛歌を作詞しながら急逝した田茂氏の兄であり旧倉石村議会議長の橋向正男氏の遺志を受け継いだもの。弘法大師の近くに住んでいた橋向氏は五重の塔の完成とともに歌の作詞に着手。橋向氏は作詞を済ませ、奉納間近の平成21年2月に急逝。この賛歌について田茂氏は「塔だけだと寂しいから歌を奉納すると何度も作っては書き直していた。多才な兄だったがそれまで作詞はしたことがなかったはず。生まれ育った地を誇らしく思える詞だと思う。」と話されています。
17
五重の塔賛歌…『一.白雲なびく弘法様の 森に建てし五重の塔 棟梁明人精魂こめて 里の平穏繁栄を 神に佛に祈る塔 二.近郷近在珍らしく 里の誇りの五重の塔 心を清める寄り処 仰ぐ空から勇気をもらい 生きる力が蘇る 三.墓地に詣でて亡き人の 面影偲べば悲しみの 湧くその時も優しい塔から 心癒され気安らぐ 永久に聳えよ無限の空に』(橋向正男作・奉納平成21年8月吉日・施主沢内明人・田茂武志書)
18
五重ノ塔(記入者:柳沢慶一)…『五重塔は仏塔の形式の一つでその仏塔には多くの種類がある。このうち「層塔」と呼ぶ楼閣式のもので五重の屋根をもつものを「五重ノ塔」と呼んでいる。仏塔は古代インドおいて仏舎利(釈迦の遺骨)を祀るために紀元前三世紀頃から造られ始めたストゥーパに起源をもつものです。古代インドのストゥーパは饅頭形(半球形)のものであったが、この形式が中国に伝えられると、楼閣建築の形式を取り入れて高層するようになった。こうした楼閣形の層形の層塔は朝鮮半島を経て日本へ伝えられた。木造層塔は日本に残っており中国・朝鮮半島における遺例は少ないようである。日本では各地の仏教寺院や神社などに木造の五重ノ塔や三重ノ塔があり地区のランドマーク(ある特定地域の景観を特徴づける目印)となっているものも多い。多層塔としては、ほかに、七重塔や十三重塔などがある。層の類は奇数にほぼ限定されており木造ほか、石瓦や鉄製の塔もあり、近代では鉄筋コンクリート造りのものもあります。中国の層塔は最上階まで登れるもの多に対して、日本の木造五重ノ塔は現代の感覚で言う五階建では内部は軒を支えるために複雑に木組みがなされており、上層に登ることは出来ないのが普通である。内部ははしごを有している塔もある。現在では宗教と関係なく建られているものあり、又模型なども販売されている。塔が高層化したのは、境内に入れない一般の人々が離れた場所から参拝出来る様にしたためとも言われている。【代表的な五重ノ塔】国宝:一.東寺。一.法隆寺。一.元興寺。平成20年8月吉日』
19
ひまわりと五重の塔。
20
にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 東北情報へ