岩手県盛岡市上米内松木平。

曹洞宗大吉山松園寺。
山門。
金剛力士像。
石灯籠や歌碑・句碑などがたくさんあります。

門の横にあった歌碑は石川啄木「病みてあれば心も弱るらむさまざまの泣きたきことが胸にあつまる」。

松園寺にはこのように歌碑がたくさんあります。啄木が多い印象。
その数は700を超えるそうです。
よってすべては紹介できません。写真もほんの一部でございます。
ちなみに松園寺は樋下建設株式会社代表取締役であった樋下正光氏(元盛岡市議、岩手県議)が、亡き両親を供養するために建立されたお寺とのこと。※但し、境内の石碑を読む限りでは樋下正光氏が建立したのは盛岡大仏であり、松園寺は樋下正光氏が幼き頃には在ったとも読み取れます。

「雪はらい父の墓前に茶そそぐ」樋下正光。
松園寺石段。

この石段を上ると僅かにショートカットできますが、石碑が楽しいので車道を歩いて進みます。
宮沢賢治や正岡子規も。
松尾芭蕉も。


とにかく凄い数です。
こんな数見たことありません。





盛岡大仏の背中が見えました。盛岡大仏については別記事にしております。

本堂が見えてきました。

大仏周辺にも歌碑。


鐘楼。

地蔵菩薩。

梵鐘。

鐘楼からの景色。
「東風吹かばにほひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」菅原道真。

「皮肉でもほめの言葉を取る度量」根橋節子・「こんにちわ一皮剥げばどんな色」上澤義主・「野に出れば人みなやさし桃の花」高野素十。

「盛岡に生まれてうべや啄木の反逆歌にも潜む優しさ」岡本かの子。

「うたはわが悲しき玩具と啄木をおもふ詠みすてゝいのちをかけし戦いあわれ」金田一京助。

「ふる郷は山を回らし河を帯ぶ二十万石の城下町かな」金田一京助・「みちのくの花巻町に人ありて賢治を生みきわれを招きき」高村光太郎。

「野をはるに北をのぞめば紫波の城の二本の杉かがやきて黄ばめるものはそが上に麦熟すらし」・「岩手山いただきにしてま白なるそらに火花の湧き散れるかも」宮沢賢治。


「なつかしき冬の朝かな湯をのめば湯氣がやはらかに顔にかかれり」・「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ花を買ひ耒て妻としたしむ」「西風に内丸大路の桜の葉かさこそ散るを踏みてあそびき」石川啄木。


「実をつけてかなしき程の小草かな」高浜虚子。

兎にも角にも歌碑・句碑だらけの松園寺。


歌碑・句碑が好きな方は是非訪れてみて下さい。




ってことで長くなりましたので…


『松園寺 ~ 其之弐(盛岡市)』へ続く。


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