鎮座地は青森県上北郡六戸町犬落瀬柴山。熊野神社向かって右手(熊野神社境内東方)に参道があります。舘野稲荷大明神と薬師神社の間。舘野熊野神社境内には犬落瀬地区に点在していた社が集められていますが、その中で最も古いのが舘野神社(舘野蒼前神社)です。
「舘野のオソウゼンさま」と呼ばれています。例大祭は5月10日。社殿は熊野神社社務所の裏手付近で、熊野神社境内からも参詣は可能です。熊野神社が遷座してきた時には熊野神社元宮より鳥居を一基譲り受けています(一の鳥居)。
狛犬一対。
社殿は2間半の間口に2間の奥行と1間4方の奥の院の入母屋造り。昭和10年旧6月15日に新築され、以後修改築を重ねて現在に至っています。
拝殿向拝蟇股・木鼻。
蟇股。「六戸町史」では猿が馬を引いている彫刻と紹介されていましたが、猿には見えませんね。
海老虹梁・手鋏。
拝殿向拝神額。
「六戸町史」にて、外陣には数多くの絵馬が掛けられ、明治36年7月1日に杉山克巳の持ち馬「牡馬・潜龍號(星栗毛7歳)」が一等賞牌を受賞した際の表彰状が納められているとのことでしたが見えませんでした。祭壇中央厨子には20cmほどの一木造騎馬像が納められ、厨子の右側面には「三戸郡浅田村大字浅水彫刻師本田藤太郎」、左側面には「明治四十三年庚戌一月十五日」、背面に「世話人杉山克巳」と墨書きされているそうです。
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