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青森県八戸市尻内町尻内。JR八戸駅から約1kmの位置に鎮座。青龍寺を過ぎて尻内橋へ向かう県道沿い左手に鎮座。
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社号標(明治神宮記念、帝國在郷軍人會上長苗代分會鹿内班、大正9年12月2日建立)。
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灯籠一対(平成16年9月1日建立)。
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狛犬一対。
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手水舎。
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境内に向って右の鳥居をくぐったところに出羽三山行者堂があるとのことですが、これなのかな。神楽殿に見えますが。
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御神木のイチョウ(樹高約4m、幹周約428cm)。
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同神社に伝わる歴史や昆実宮司によりますと、かつて小笠原喜太郎という人物が田面木の王城林に居を構えていた天正年間(1573-1592)の頃、同家の内神として同地に白山大権現を奉斎したのが起源とされます。元和2年(1616)に小笠原氏が旧尻内村に転居すると同時に白山大権現も遷座して境内を整備、9月に遷座祭を行い、以降、旧尻内村の信仰神社として崇められてきました。※「王城林落城後の天正年間に白山大権現の御神体を持ったまま、小笠原喜太郎が尻内に移ってきたのが始まりと伝えられる。」としている文書もありますが、棟札から考察すると元和2年が正しいと判断。なお、馬淵川右岸の大川原が上長苗代村に属しているのもこの転居が経緯となっていると考えられます。
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御祭神は伊邪那美尊。御利益は五穀豊穣、大漁満足、家内安全等。境内地202坪、本殿4坪、拝殿17坪。
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明治4年に神仏分離令により白山神社と改称。明治6年には上長苗代村張田の稲荷社、三条目の龗社(高龗社神社)、根岸村の堰口神を遷し奉祀。『水神竜神 十和田信仰』(小館衷三)には『尻内の駅の近くの観音堂の境内には、安政七年建立の「十和田山・岩城山・貴宝山」の三山碑と天保十一年建立の「水神宮」の碑があって水神信仰が江戸時代からあったことを物語り、「新撰陸奥国誌」には尻内の白山神社の相殿に高龗神を祀る龗神社、水分神を祀る堰口神社があったことを記している。』とあります。
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大正4年3月13日神饌幣帛料供進指定村社。平成21年より宮司が常駐。9月2日の例祭では地域に伝わる矢沢神楽の奉納のほか、1日の前夜祭では盆踊りなどが行われており地域住民で賑わいます。昆宮司によりますと、八戸駅から近いこともあって近年では朱印集めを行う御朱印ガールの参拝も増えたといいます。
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棟札が多く残されています。元和2年9月吉日、元禄6年8月朔日、元文2年3月15日、元文4年9月29日、宝暦12年9月15日、寛政元年5月13日、文化11年12月吉日、文政9年4月2日、明治4年3月、明治17年1月7日、大正5年11月1日。
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なお、現在の本殿は上長苗代村の氏子によって大正5年に建立され、昭和48年に現在の拝殿を再建。
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案内板「白山神社縁起」…『◎主祭神…伊邪那美尊◎合祀祭神…金比羅神・秋葉神・稲荷神・高竈神・水分神。◎例祭日9月2日、月次祭毎月2日。◎由緒…旧尻内村の小笠原喜太郎が、田面木の王城林に居を構えていた天正の頃(1523-1591)白山大権現を奉斎したのが始まりである。元和2年(1616)に、小笠原喜太郎が旧尻内村に転居すると同時に白山大権現を移し、9月に遷座祭を斉行し、旧尻内村の産土神として崇敬されてきた。明治4年神仏分離令により、白山神社と社名を変更した。大正4年3月、旧上長苗代村の村社に指定されたが、戦後、社格制度は廃止され、上長地区産土神として崇敬されている。◎御神徳…伊邪那美尊は、森羅万象(水・土・海・風山・火等)を司る神々を次々いお生みになり、万物の母神である。国家の繁栄と安寧を祈る神です。◎御霊験…五穀豊穣・家内安全・開運招福・生業繁栄・学業成就・身体安全他◎白山信仰…養老元年(717)に僧泰澄が、白山へ登拝する修行道を開き平泉寺白山神社を創建したのが始まりである。室町後期に一向一揆により全山焼失。江戸時代に、加賀藩主前田家の庇護を受けた白山比咩神社は興隆発展し、加賀一之宮に指定され、全国の白山神社三千余社の総本宮と崇敬されている。』※最後の一文「詳しい資料を必要な方は、社務所に申し出てください。」に今気付きました。
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拝殿前灯籠一対(平成16年9月1日建立)。
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御神木。
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社殿横にも参道がありました。
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灯籠一対。
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鳥居。
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鳥居の奉納記念碑。
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手水石。
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両脇に狛犬と石灯籠。
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狛犬一対(嘉永3庚戌9月2日)。台座には「明治43年12月1日建立」とありました。
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石灯籠一対(天保6未年4月吉日)。
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古札納所。
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古札納所の横に秋葉大権現石殿。高さ82cm、幅25cm、奥行24cm。棟札によりますと尻内村の村人によって文化11年に勧請されたものと思われます。石殿横には「三戸郡尻内 明治四十四年九月吉日 清川寅之助」と刻まれています。
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秋葉大権現石殿の隣には金毘羅大権現碑。高さ163cm、幅37cm、奥行31cm。
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紀年銘「嘉永六癸丑正月十日」。
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