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山形県寒河江市大字慈恩寺。小板地蔵大菩薩。西行法師戻し智恵地蔵大菩薩。
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別当桜沢坊(櫻澤坊)。最上四十八地蔵第三十三番札所。御詠歌「慈しみこころの花の桜沢深きめぐみは季木のいろいろ」。学業成就、諸願成就、身体堅固、家内安全。
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小板地蔵菩薩縁起「ある老人が伝え聞いているという話しから」より…『昔々、たいへん貧乏な夫婦がおりました。二人の間には一人の男の子が生まれました。その子が五歳になり、ある夕方夫婦は、この子が丈夫に育つようお地蔵さまにお参りに行って絵馬を納めたいと思うが、ふたりには少しのお金もなく、どうすればいいのか話をしていました。それを聞いていた男の子は、かたわらにある小さな板を持ち「これを納めてください」と言いました。夫婦はその可愛らしさに笑いながら「お前がそれでいいなら、そうするよ」といいました。男の子も喜んで「それでは今夜この板を地蔵様に持っていってください」といって、置いたはずの板が見えなくなりました。しかたなく、夫婦は何も持たず地蔵さまにお参りに行くと地蔵堂の中に、先ほどの男の子が持っていた小板が奉納されておりました。この話しから、小板地蔵と呼ばれるようになったとのことです。しかし、昔からこの地蔵尊は、不思議なことが多くあり、人々を賛嘆せしめたといわれています。「人間はすぐ心を遺失し貴むことを忘れる。父母は子を深く可愛がるが子は父母の思いに対し、敬うことをおろそかにする。仏法の光は少しも休むことがない。子供に対する親の気持ちも少しも休むことがない。そのおかげで子は心身ともに成長することを、忘れてはいけない。小板とは、彼岸に至るための舟の意味である」注釈(彼岸ー悟りの世界)「ある人の歌」ただ頼め 小板と聞けば後の世の 御法の舟となるぞ たのもし』
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小板地蔵尊が智恵地蔵と言われる由縁「西行戻しのお話し」より…『昔々、西行法師が道奥を旅しているときに寒河江に慈恩寺という名高い寺があると聞き、教えを受けようと寒河江川のほとり西覚寺までやって来て、ふと辺りを見ると赤い苺が実っているので西行法師はその苺を食べながら一休みをしていました。そこへ、小板地蔵尊が鎌を持った童子に化身して通りかかりました。西行法師はその子供に、「これ童(わらべ)よ、どこへ行く」とたずねると、「冬ほきて(伸びて)夏枯れ草を刈りに行く」と答えました。つまり、冬伸びて夏になると枯れる「麦」のことを言ったのでした。その答えに感心した西行法師は、「おい、イチゴを食え」と苺をさしだすと、その子供はいささかキッとした表情で「一口に食うにも足らぬ草の実を、いちご食えとは僧の誤り!」という歌で言い返しました。仏語で「いちご」といえば「一期一会」の一期、人の一生のこと。一口で語れない意味のことを、一口にも足らぬ苺と一緒にして食えと言うのは、あなたの誤りですよ、ということでした。これには西行法師も、びっくり。子供でも即座にこのような歌をつくるからには、慈恩寺にはよほどの高僧ばかりいるに違いない。まだまだ自分などは教えを乞うまでにも至っていない。そう思った西行法師は、慈恩寺に立ち寄ることなく帰って行ったとのことです。この話で小板地蔵尊が「智恵地蔵」といわれるようになり、安産子供の息災とともに、諸願成就、進学合格祈願に訪れる方や、最近はボケ防止のお祈りをする方も多くなっています。』
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事細かに見ていませんが、堂宇の裏に石塔・石仏がたくさん並んでいました。
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