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青森県下北郡東通村尻労。
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尻労集落で運営する独自の寺です。よって管理は尻労部落婆々連中となっています。田名部海辺三十三観音巡礼七番札所。
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昔は向かい側に観音堂があり、庵主が管理していたようですが、天保年間の尻労大火の際に、火元であった池徳庵主は罪に問われることを恐れ、村から逃げ出し、以来庵主不在になったといいます。
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七番札所如意輪観音座像の写真がありました。
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元禄8年に開創。浄土宗で、田名部常念寺末庵として属していますが、円通寺の檀家も多く、宗派にこだわらないテラコ(庵寺)です。毎月24日には婆々連中が集まり、念仏講を催したり、春秋の彼岸には百万遍を唱えたり、観音様のお世話もしています。池徳庵の内壁には、故人の浴衣がズラリと掛けられ、それぞれに巾着や集金袋が備え付けられています。これは参詣者が自由に浴衣を持って帰る代わりに集金袋に賽銭を入れ、お盆には親類の袋に賽銭を入れて先祖供養をするという風習です。
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須弥壇中央には本尊の阿弥陀如来像(木造)、向かって左に7番札所の如意輪観音座像。
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7.5
光背の裏面に「藤原作」と銅鏡鏡作師の銘が刻まれた御神鏡が嵌め込まれています。これは「仏像胎内納入鏡」の一形態です。本来銅鏡には「天下一藤原」の銘が入ったものが多いのですが、この「天下一」とは織田信長が工芸家の生産意欲を煽るために刻ませたものです。江戸後期にはあまりに乱用されたために禁止令が出されました。よって当観音様はその頃のものと推定できます。かつてあった厨子には文政6未年7月の紀年銘があったと伝わります。
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案内板より…『田名部海辺三十三観音巡礼。七番札所。尻労村池徳庵。如意輪観音。池徳庵は、田名部常念寺の末庵に属しているが、円通寺の壇家も多く、宗派にこだわらない庵寺である。須弥壇中央に本尊の阿弥陀如来像が安置され、左側に如意輪観音が祀られている。金箔はほとんどはがれ落ち、光背の裏面に「藤原作」の銘が刻まれた御神鏡がはめ込まれ、「仏像胎内納入鏡」の一形態で当地方では珍しい。』
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堂宇前にあった小祠。
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罔象女命が祀られていました。池徳庵の名称と関係あるのかな。
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