
青森県上北郡六戸町犬落瀬高屋敷。

かつては境内が前面まで広がっていたそうですが、国道45号線により狭められてしまったとのことですが、目の前の道路は県道212号線です。いずれにせよ以前はもっと広かったのでしょう。なお、以前の社殿は1間4方の小祠であり、現在の社殿は2間4方で昭和35年9月20日に再建されたものです。
御祭神は宇迦之魂命。例大祭は旧2月3日。内陣には陶製の狐像が一対と棟札があります。かつて相坂川に魚釣りに行った際、タモに絡まった陶製の狐像を持って帰り、それを祀ったことから人々に崇敬されるようになったそうですが、その稲荷尊像は盗まれてしまい、現在の新しい陶製狐像一対が祀られるようになったとのこと。

棟札には「奉建立稲荷神社為諸願成就也」、裏面「當地之義者明治三庚午年始メテ家作ヲナシ地名高屋敷ト称セリ然ルニ年々歳々豊作ヲ成就ス 依テ今年當社ヲ建立ス 當高屋敷長久ヲ祈ル者也 明治二十五年壬辰年二月敬白 創立人高屋敷萬治 鳥越助三郎 川端赤治 長嶺三郎 鳥越伊之助」とあります。

御神木の切株2本。中々の大きさです。

かつて境内には3本の大木が根をはっており、その中には槻の木に楓が茂った縁起の良い御神木があったそうですが、現在は1本となっています。



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