
青森県上北郡六戸町下吉田。

下吉田の産土様である下吉田稲荷神社。社殿は慶応4年8月に修改築。昭和2年11月19日、昭和42年5月3日にも修改築。昭和54年4月1日に電気配線を敷き、昭和62年1月14日にサッシ戸を取付。奥の院には高さ6cmの木彫りの古ぼけた小さな大黒様と狐火をあしらった10cmほどの鉄器が御神体として納められています。また、奥の院の両脇には6匹3対の木彫狐像が並べられています。狐像は同時代のものではなく、そえぞれ作風が異なっています。奥の院には3枚の棟札もあり、「正一位稲荷大明神一宇當所安全祈処敬白天保六歳乙未九月三日別当助七祈願靏喰邑位楽院」「(裏面)五大力菩薩大工当所久之丞」、「正一位稲荷大明神一宇當所安全祈処敬白慶応四年戊辰八月十五日別當助七祈願洗平邑伊勢」「(裏面)五大力菩薩大工三戸下町長之助上吉田村四郎」などとあり、いずれも下吉田村の開村者として伝えられる助七です。助七は鈴木家の本家で代々襲名していることがわかります。天保6年は鶴喰の位楽院が霞としており、下吉田の久之丞が大工棟梁として社殿建立。慶応4年の建築では三戸の長之助、上吉田の四郎があたっています。祭日は6月3日の蒼前様の日。

と、長々と由緒を紹介しておきながら、史料にて写真を確認したところ、「うん!?社殿の形が微妙に違う!!」ってことで、同じ下吉田の稲荷神社でもこちらは「下吉田稲荷神社」ではないことに気付きました。社殿を改築等したのかとも考えましたが、史料には「下吉田集落の鈴木正造宅の裏手に東向きで鎮座」と説明があり、こちらの稲荷神社は県道213号線(下吉田赤田前)に面している上、南向きに鎮座していることから違う神社であると後からわかりました。

ってことで、内陣前の鳩正宗に崇敬の篤さが伺えます…としか言えません。鳩正宗は味わい深い十和田の美酒です。

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