山形県米沢市小野川町。
小野川温泉の中心に鎮座。
東は「名湯の宿 吾妻荘」西は「旅館春木屋」北は「尼湯」南は「金乗院」に挟まれた場所。
小町の休み石。
小町の休み石…『承和元年、小野小町は父を訪ね京から旅に出るが、この地で病に伏しこの石に休んだが、霊泉を発見し入浴して病を癒し、再び美人に立ち返った。この温泉は小町が発見し、小野川温泉と呼ばれ、この石を小町の休み石と言う。』
小野小町(18歳)が天皇の命を受けた父親を尋ね、尼の姿をして京都から当地に辿り着くも、長旅の疲労から病に罹って倒れ、旅を続けられなくなりました。夢枕に立った薬師如来のお告げに従い霊湯を発見した小町は、霊湯に浸かり静養したところ、病も癒えて美貌を取り戻します。小町は温泉神に感謝の意を込めて薬師如来像を祀りました。
当初は泥湯(共同浴場)の近くにありましたが、大正2年に現在地の高台に遷宮して御堂を造営。前立薬師如来尊は、享保15年(1730)の開眼で、子供の無病息災に御利益があり、風習としてこけしを奉納します。御堂は入母屋、鉄板葺、平入、桁行2間、正面1間向拝付。別当は金乗院。
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石灯篭一対(昭和31年)。
御堂。
向拝蟇股。波と亀。
木鼻。獅子と象。
向拝。
鰐口。
堂内。
私の想像を遥かに超える数のこけしが奉納されていました。
古峰神社碑。
薬師堂再建紀年碑。
瑠璃光薬師如来尊…『小野小町の建立と伝えられる霊験あらたかな湯の神である。御本尊は峯の薬師を祀ったもので、もと尼湯の傍にあったものを大正2年(1913)現在地に遷宮した。子供の無病息災を願ってこけしを奉納する風習がある。前立薬師如来尊は、享保15年(1730)の開眼で、縁日は4月8日、8月8日。別当は長栄山金乗院(真言宗豊山派)である。米沢市・米沢観光協会』
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