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佐瀧本店(大正14年)。青森県内に現存する最も古い鉄筋コンクリート建築物。鉄筋コンクリート造2階建、建築面積99㎡。南部地方における鉄筋コンクリート造の先駆け的な建物。
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近年2階正面が改修され、蔦に覆われたかつてのおもむきが一新されました。塔屋風の屋根飾りを持ち、当時流行したドイツ表現派の影響が見られる構成。設計施工は弘前の堀江組。側面にアーチ門が付設。佐瀧本店は明治19年に創業した主に酒類を扱う雑貨商で、当初から八角形の望楼を有し、西洋を意識した洋風建築が建てられていましたが、大正12年の三戸大火に類焼し、耐火建築である鉄筋コンクリート造の建物が求められ態々函館から鉄筋の職人を呼び施工されています。
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洋風建築で見られるような華美な意匠は少なく、耐火構造や耐震構造といった機能を重視した造りとなっており、唯一正面入口部分で他の外壁面と調子を変え、2階上まで延ばすことで建物の正面性を表現。上部のパラペットは塔屋風にして円の開口をあけるなどの凝った造りになっており、当時流行ったセセッション様式(幾何学的意匠や渦を巻く植物模様が見られる様式)が取り入れられています。平成9年に国登録有形文化財に登録。
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正面右側の鐘楼風バルコニー。
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別邸の玄関とは逆ですが、本店の横から別邸へ行くことが可能です。
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但し、現在も店舗・住居等として使用されているため、許可を頂きましょう。ちなみに事前に見学の連絡をすれば内部も拝見させて頂けるようです。別邸内部も見応えあります。
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佐瀧本店以外に別邸、文庫蔵(明治26年3月。黒漆喰塗・切妻造の小規模なものですが、軒廻りや観音扉などに高い技術が認められます。)、土蔵(大正元年。土蔵造2階建、切妻、桟瓦葺、建築面積41㎡。)、門及び塀(大正14年)が国登録有形文化財に登録。
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佐瀧別邸(大正14年)。木造2階建、瓦葺一部銅板葺、建築面積61㎡、望楼付。
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当時ドイツで流行していた建築様式(ユーゲントシュティール)を基にしたデザインとなっている洋風部分と、数奇屋造りの和風部分を合わせた和洋折衷建物。特に洋館は8角形3階の望楼付の特徴ある建物となっています。設計施工は弘前の堀江組(主に佐吉の六男である堀江金蔵が担当)。
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様式細部や装飾を巧みに配しており、レリーフや縦長の窓、外壁の目地、ステンドグラス、蛇腹、軒下の持送、玄関ポーチの唐破風風のアーチ、化粧柱、上部がアーチの開口部など当時の洋風建築の要素が取り入れられ、洗練された意匠を伺うことができ、建築時の家具や調度品等も残されています。別邸は大正11年から着工していたものの、翌年の大火による本店焼失をうけ、本店の再建と並行して工事が進められたため、本店と一緒に竣工に至っています。
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玄関。
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美しいステンドグラス。
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庭園。
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裏側からですが、佐瀧門及び塀(大正14年)。鉄筋コンクリート造、間口2m、延長35m。佐滝別邸が裏通り側に玄関を構えます。八角に近い大面取の門柱、長方形を基調としたレリーフ、ルスチカ風の塀下部など、別邸洋館の意匠とよく調和しています。
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佐瀧土蔵(大正元年)。
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土蔵造2階建、瓦葺、建築面積41㎡。
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大工は地元、左官は盛岡。文庫蔵よりやや大きく、桟瓦葺屋根に大柄な鬼瓦をのせています。外観は軒廻りと窓・扉を黒漆喰、壁面上部を白漆喰、同下部をなまこ壁と仕様を分けており凝った造りになっています。
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