旧相馬村より。今回は昔話とともにお送りします。
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岩木山ははじめアソベの森という小さい森でした。ここに鬼が住むということが都に聞こえて、篠原の国司花の長者の御子で花若麿という人が、熊野・住吉・天王寺の御夢想により、津軽へ下り奥州勢を集めて鬼神を平らげました。このとき100歳ばかりの老婆がひとりの娘を連れて現われ、この後は決して人間に仇はしない、ついては娘だけは助けてほしいと嘆願しました。それではと起請文を書かせ、山中の赤倉に住まわせることにしたそう。また老婆のいるところをウバ林といいました。その後、岩木判官正氏の姫君安寿の前が山に飛んで来て、明神として山上にとどまることになったそう。それからアソベの森は今の大きな山になりました。
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登山道を行くと、岩木山の中腹に姥石という大石があります。安寿姫の乳母がここで石になったといいます。登山者は掛けてきたたすきをこの姥石にかけて安全を祈ります。岩木山は女人禁制でしたが姥石まで来ることは黙認されていたといいます。また、山中をさらに進むと、錫杖清水という湧き水があり、昔この山に住む万字・錫杖という二鬼が、不浄のものが近づくのを防ぐために守っていたところだと伝えます。
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