
金木村の支村である不動林村。

不動林村は元禄年間の金木新田之図に村名が見え、以後明治まで存続しています。


創建は不詳。


しかしながら、享保元年(1716)には不動宮地が見えますし、貞享4年検地水帳にも不動宮が見え、この地区には不動宮が一つしかないことから不動林村の村名も当宮より名付けられており、その歴史と信仰の深さを感じます。不動林村には次のような伝承があります。次のような伝承が残されています。菅原、浮洲にあった居升村が数回の大きな土石流(山津波)で全戸が押し流された際に不動宮も流されました。居升村の住民は金木川下流の雑木林に不動宮が流れ着いているのを見つけ、ここを永住の地と定め、お宮を建立し、不動宮の名をとり村名を不動林村にしました。なお、居升村は数度にわたる金木川の土石流により廃村となっていますが、産土神として毎年旧3月28日お参りしていたと伝えます。



狛犬。


本殿は切妻造、妻入り、千木は外削ぎで鰹木は5本。

末社。

一つは馬頭観世音でしょうか。


もう一つには不明な石仏と…

加藤慶司氏の「津軽における鳥居の鬼コ」を含め、これまでの資料・文献等には未だ一切紹介されていない鬼コ!!

本邦初公開の鬼コが増えてきました。

表情もしっかりとわかります。

褌と尻の形もしっかりわかります(笑)

どことなく赤みを帯びています。

かつてはこの鳥居に掲げられていたのでしょうね。

額に大きな穴があり、そして後頭部には釘が残っています。

近くにある金比羅宮の鬼コ(神像型赤鬼)に類似していますね…比較すると…


尻比較。


こちらには…

女神型水虎様や…

十和田を刻む水神などがありました。

大黒天と恵比寿天。

庚申塔・二十三夜塔など。


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