
千年村は千歳村とも書き、はじめは勝田村と称しており、延宝・貞享年間までに開村したと伝えます。

青森県道162号再賀木造線沿いにあります。佐々木酒店と高橋商店の中間ほど。白い鳥居があるのですぐわかります。


小さな祠は水虎様かと思ったのですが…



どちらの祠も馬頭観音のようです。ちなみに『水虎様への旅~農業土木文化の時空』ではこちらが水虎様(もしくは水神)と紹介されています。

大変立派な虫送りの虫がいました。虫おくり俗は津軽西北地方に残る稲を病害虫から守ることを目的に伝わる歴史的慣習。

龍蛇体状の物で頭は主に木造り、胴は藁で造られ、大きい物では10m、小さいものは1mほど。昔は部落単位で稲作りを行っていたため、部落に入る場所の高い木などには大きい虫を揚げ、また水路には小さい虫を流しました。祭りが終わると部落の出口に虫を揚げ、虫除け、豊饒を祈ります。


人型の藁人形もありました。地域は違いますが、『水神竜神 十和田信仰』(小館衷三)に川倉の虫送りについてのシェパイデル氏の報告について触れられており、子供の人形を持って東の山にある雨乞岩に奉納し、この人形を流す程に雨を降らせてくださいと雨乞いするという内容が書かれていましたが、それと関連するのかな。

近くには吉出方面へ行く丁字路があり、そこにも鳥居がありました。

先ほどとの位置関係はこんな感じ。

中には庚申塔が安置されていました。


何なのかわからないものや、読み取れそうで読み取れない石碑も。



私が気になったのはやはり七面山ですね…水虎様と切り離せない関係です。

更に近く田んぼの真ん中に鳥居が見えたので行ってみました。

周囲はもちろん田んぼのみ(笑)



ガスがかっていなければ岩木山絶景スポットですねぇ。

鍵がかかっていましたが、中には石が祀られていました。う~ん…判断しかねます。

地元の人もまったく歩いていなかったので情報を得られずに断念。


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