
青森市本町には江戸時代から続く4つの寺が建ち並びます(旧寺町四カ寺)。

4つの宗派の寺が一区域の中に建立されたことから寺町とされました。

津軽藩は開港当初、移住民の精神的な支えと防衛機能を考えて四寺を集中させました。

西から常光寺(一番寺)、正覚寺(二番寺)、蓮心寺(三番寺)、蓮華寺(四番寺)です。開基順ではありません。

本尊は釈迦牟尼仏。開創は若狭国出身の祖外天芸。


天芸は弘前城下高徳院の住職でしたが寛永元年(1624)青森港開港後、曹洞宗寺院がなかったために善知鳥の東、悪知鳥の北に寺庵を創立し布教につとめました。

3年ほどの布教の後に檀家を数百軒を得て、慶安元年(1648)藩の許可を得て現寺号を称しました。


承応2年(1653)に現在地へ移転。移転に際して弘前長勝寺14世聖眼雲祝を通じて藩の許可を得たため、聖眼を勧請開山とし、同様に2世義喚長祝も勧請して、天芸は3世を称しました。


明和3年(1766)の大地震にて堂宇が崩壊し、復興にあたった9世天勇大然を中興開山としています。

万延元年(1860)、明治43年の火災と、昭和20年の戦災で堂宇を消失。


鎮守堂にあたる般若堂は4世雲芸の建立で、宝暦年間(1751~1763)9世大然が高徳院の金毘羅大権現を鎮守に勧請。

仁王門。




棟方志功の菩提寺でもあります。常光寺の隣りあった豊田呉服店にかつて太宰治が下宿していたこともあるそう。



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