鳥居の鬼コの中には明らかに鬼ではなく力士というものが2体あります。
その2体は同地区(金木町喜良市)の以下の神社です。
その2体は同地区(金木町喜良市)の以下の神社です。
この髷のない姿を力士とするならば以下の4体も力士に…しかも4体が現在の五所川原市で、内3体が同じ金木町です。金木町といったら相撲人気のイメージありません?
「稲荷神社(五所川原市金木町嘉瀬):鬼コ」
「三柱神社(五所川原市金木町川倉):鬼コ」
「金比羅宮(五所川原市金木町蒔田):鬼コ」
「胸肩神社(五所川原市藻川):鬼コ」
さて、古事記の神代において、建御雷神の派遣の際、出雲の建御名方神が「然欲爲力競」と言った後、建御雷神の腕を掴んで投げようとした描写があり、これが相撲の起源とされています。日本書紀では神ではなく人間同士の戦いで最古のものが書かれています。とにかく相撲いうものは歴史が深いです。
元々津軽は相撲が非常に盛んな地域でございます。現在も県内の多くの神社の境内に土俵を見ることができます。そして津軽に限らず、そもそも相撲は神前で行なわれるものであり、日本固有の宗教である神道に基づいて神に奉納される神事です。江戸中期以降は特に神道の影響が強いそうです。もちろん現在においても相撲は神事であり、天下泰平・子孫繁栄・五穀豊穣・大漁等を願い相撲を行なう神社も多く残っています。そういえば岩木山神社でもお山参詣の際に毎年相撲が行われていますね。
四股は邪気を祓う行為で、それにより五穀豊穣や無病息災をもたらすと言われています。横綱が全ての力士の象徴として神の依り代の証である注連縄を張るのは御神木などと同じです。
※弘前市青女子出身の第45代横綱若乃花(土俵の鬼)
このようなことを考えますと神社に力士がいることはさほど不思議ではありませんね。五穀豊穣を願って力士を祀る。はたまた邪気を払うために一の鳥居に力士を置くなど…。神社の境内における力士の例は全国にいくつもあります。更に鳥居を支えている力士も僅かながら県外に存在しているようです。力士(横綱)は神(もしくは神からの御利益のある特別な者)なのです。
一方、鬼もまた古来より神とされており、現在のような悪いイメージではなく、災禍を祓ってくれる存在だったのです。
また、鬼に金棒と言われるように、鬼と製鉄は深い係りがあり、以前話しました鬼神伝説によれば、岩木山北山麓(古代製鉄遺跡群)ではとてつもない大男(大人・おおひと)を鬼と呼んでおり、主人公の弥十郎が鬼と相撲をとっています。※岩木山赤倉登山道や鬼沢に鬼の土俵と呼ばれる場所が残っています。
相撲…神事。
四股…地鎮。
横綱…神。
四股…地鎮。
横綱…神。
鬼…神。
鬼の土俵。
境内の土俵。
マワシと注連縄。
鬼の土俵。
境内の土俵。
マワシと注連縄。
etc…
このようにキーワードを並べれば、「神社」と「力士」と「鬼」は切り離せない関係ですよね。姿形は違えど鬼コとして考えるのはまんざら間違っていない気はします…いや、姿形でも唯一共通点がありました!
褌(ふんどし)&廻し(まわし)です。
結果…尻!?
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