

小坂町にある七滝(ななたき)は日本滝百選の一つです。

米代川の支流(小坂川)の上流、荒川川にあり、秋田県道2号大館十和田湖線上の道の駅こさか七滝の至近にあります。

十和田湖外輪山付近に源を発するこの滝は7つの段によって約60mの落差を落下しています。

7つの段かぁ…わかりません(笑)

滝の周辺は公園として整備されています。

滝も四季折々に違う表情を見せてくれます。


なかなか気持ちのいい場所ですよ。

小春日和の日とかいいかも知れません。

十和田火山噴出岩石。


滝の下には商売繁盛の竜神を祀る七滝神社があります。



大地主の孫左衛門と大蛇の伝説があり滝自体を神聖視。御祭神は大山祇命。正徳3年4月に藤原・二渡・鳥越村の村民により五穀豊穣・牛馬安全・諸病祓除を願い建立。寛保2年5月に桜庭安房が上の滝壺に再建。明治6年村社。明治43年7月13日に七滝村山根字館ヶ沢の八幡神社(高清水の八幡神社)を七滝神社として合併統一。昭和25年9月創立。昭和36年焼失。昭和44年再建。



江戸時代の紀行家の「菅江真澄」も訪れたことがあります。十和田湖に至る参詣道には聖域と俗界を分ける外の結界と内の結界があり、外の結界は外輪山登山道入口であり、七滝は藤原道の外の結界。毛馬内から小坂の七滝・鉛山峠(遥拝所)を経て発荷峠の下(生出キャンプ場)で白沢道に合流する藤原道にあり、霊山十和田に至る5つの参道の内の1つです。

つまりは十和田湖までの途中にありますので、ちょっと足を止めて滝観賞してもいいかもしれません。

【七滝伝説】
その昔、七滝村に孫左衞門という大地主がいました。彼は自分の力を誇示するために、不思議な力があると恐れられ、物を投げることを禁じられていた七滝に七十余りの薪を落としたのです。
その昔、七滝村に孫左衞門という大地主がいました。彼は自分の力を誇示するために、不思議な力があると恐れられ、物を投げることを禁じられていた七滝に七十余りの薪を落としたのです。


薪が4段目の滝壺に落下すると同時に、天地を揺るがす大鳴動と共に、苦痛のうめきが怪しく水中から聞こえ薪は2度と浮かび上がらなかったのです。

孫左衞門は今更ながら滝の恐ろしさに震え上がり、病の床についてしまいました。

実はこの滝は大蛇の化身でした。夢枕に現れた傷だらけの姿の大蛇は恨みを語り、孫左衞門を苦しめました。彼は一心に反省し、七滝に神社を建立し、自らの罪を償ったのです。孫左衞門の建てた神社は今も信心深い人々の参拝で賑わっています。

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