今夜から「ブラタモリ」シーズン3スタート。
ってことで江戸の坂でも紹介しますか。
【暗闇坂】
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左に大きく湾曲しながら上る急勾配、暗闇が心まで隠してくれそうな細道。
かつては樹木が暗いほど生い茂った坂でした。以前の宮村(町)を通るため宮村坂とも呼ばれました。
坂を上る前に頭を現代から江戸へとタイムスリップさせる。そう、ブラタモリのあのCGのように江戸を頭の中で再現させ、それから坂を上っていくのだ♪この頭に描いたイメージとすぐ目の前の現代風景がうまくリンクした瞬間がたまりませんよね。
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江戸町人は暗くてうら寂しい坂を「暗闇坂」と名付けました。今も都内に多く残る暗闇坂の中でも、緑を多く残し、勾配・湾曲ともに申し分のない暗闇坂の代表格です。
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この一帯は麻布郷の鎮守麻布山善福寺のお膝元。
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暗闇坂を上り切ると一本松坂、大黒坂、七面坂等の江戸の坂道に更に合流します。
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【大黒坂】
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大国坂とも書く。坂の中腹北側に大黒天(港区七福神のひとつ)をまつる大法寺があったために呼んだ坂名。
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【七面坂】
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坂の東側にあった本善寺(戦後五反田へ移転)に七面大明神の木像が安置されていたためにできた名称。
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【一本松坂】
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特に暗闇坂から右に分かれる一本松坂は天慶2年(939年)、源経基が平将門を攻撃した帰りにこの坂の途中の松に装束を掛けたことで知られます。
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その後、この羽衣松に甘酒を供えると咳が治るとという伝説も広く知れ渡りました。ちなみに現在の一本松は5代目。3代目は明治時代に枯れ、4代目は戦災で焼けてしまったそう。
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今回は賑わいを見せる麻布商店街と、伝説を残す一本松を結んでいる、趣深い急勾配「暗闇坂」とその近郊の坂道を紹介しました。楽しんで頂けましたか?それではごきげんよう。
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