場所は弘前市役所の駐車場内なのでその存在を知っている人は多いはず。
大正6年(1917)建築、昭和34年移築、木造平屋建。設計は堀江彦三郎(堀江佐吉の長男)。平成15年に国登録有形文化財指定。
第八師団長官舎として使用されていましたが、市役所の新築工事の際に3分の2以上が解体され、残りが現在の位置に曳家されました。
ヨーロッパで発達したハーフティンバー風で、玄関に切妻破風を造り外壁はモルタル塗り。この妻入破風は建築当時のまま。
内部は応接室、会議室、控室の洋室と、縁側付き二間続きの和室からなります。
応接室の白漆喰塗り、腰壁は竪羽目板など大正時代の洋風高級住宅を偲ばせております。
昭和20年まで弘前市長公舎として使われ、敗戦後はアメリカの進駐軍の軍政官官舎として使用された後、昭和26年(1951)に大蔵省から市が払い下げを受けました。
現在は弘前市長公舎。外観のみの公開で中は非公開…(※現在は公開しており撮影可。2013年追記)。
ってドア開けっ放しだし!(笑)
ここからは追記です。
2012年9月19日に道路沿い(約50m)へ移動しました。
建物が以前より綺麗になっていますね。
詳細な説明看板も設置されています。
こちらの弘前市庁舎は前川國男氏設計の作品です。
木村産業研究所、弘前中央高校講堂に続く3作品目で1958年に建築。
よく見ると重厚でシンプルながらも無駄のない構造、高さは抑え、コンクリートうち放しと煉瓦が弘前公園とも調和するように考えられています。
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