本州最北端の村「三厩村」にある義経生存伝説の寺。


源頼朝に追われて奥州平泉の衣川にて自刃したとされる源義経が、実はこの三厩から津軽海峡を渡って蝦夷地(北海道)に渡ったという伝説が残されています。

厩石(まやいし)と言われる岩礁です。

蝦夷地に逃げようとしたが海が荒れていたために、義経は身につけていた観音像を波打ちぎわの岩上に置いて海上平安の祈願をします。すると白衣白髪の老婆が現れて、「三頭の神通力を備えし竜馬をつかわそう。これに乗り海を渡るべし」と告げます。

義経が目を覚まし厩石の洞をのぞくと三頭の竜馬が繋がれており、義経と弁慶と亀井六郎はこれに乗って海峡を渡ったとか。三厩村は三馬屋が由来なんですね。


義経寺は元々観音堂という名でした。寛文7年(1667年)に円空仏を諸国に遺したことで名高い円空上人がこの地に来た時、海岸の岩の上にて光る観音像を発見します。円空はこの観音像を安置し祀るために観音堂を建立しました。義経寺には本堂、観音堂、弁天堂があります。
義経寺の参道

龍馬山仁王門


三厩漁港

境内から津軽半島を望む

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