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明治28年、黒石公園下に開業したこの割烹富士見館が黒石最初の料亭です。
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大正元年でも1軒だけでしたが、大正期の好況で増加。芸妓を抱え、遊客を招いて大繁盛したそうです。
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昭和7年、黒石には料亭が13軒(富士見館、清藤家(きよふじや。公園下)、奴庵(油横町)、住吉館(内町)、末広(市の町)、松葉家(株梗ノ木横丁)、船水亭(乙徳兵衛町)、泉亭(駅前)、登喜和家、東栄軒、菊の家(山形町)他内町と山形町に各1軒)を数え競い合いました。
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料理、部屋、庭園はもちろん申し分ありません。
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しかし私を最も興奮させるのはこの立地で御座います。まさに黒石台地のキワに位置します。しかも黒石陣屋跡地の真南に位置し、蝦夷館から見下ろしたこの場所は、桜はもちろん四季折々の景色も眺めることができます。
蝦夷館から見降した富士見館。
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キワのちょうど中腹に位置し、謂わば宇和堰と小阿弥堰の間に店を構えている状態。
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宇和堰からの流れを庭園の滝や池に活かし、その流れをそのまま庭園内の小阿弥堰へと受け流します。
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店内にも橋が架かります。
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更には名坂「下ノ坂」と「新坂」「上ノ坂」の間に位置し、下ノ坂から宇和堰の回廊を楽しめば、富士見館を右手に新坂の富士見橋へ至り、坂を上れば信英を祀りし黒石神社、そのまま進めば上ノ坂を通りて藩主祈願所黒石神明宮に至ります。
蝦夷館から見た富士見館(大正元年)。
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屋根の向こうに浅瀬石川と千年橋が見えます。この当時、宇和堰より下に位置する富士見館は南津軽郡中郷村境松地内。
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大正初年、初の料亭をつくった夫婦(富士見館前にて)。
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昭和初期に話題となった屋形船のお座敷。
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昭和7年の庭園。
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新坂方面から見た富士見館(昭和4年と現在)。
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新坂の小阿弥堰に架かる橋は富士見橋。
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