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少し離れている赤沼を除く六沼(蔦沼と小湖沼群=鏡沼、月沼、長沼、菅沼、瓢箪沼)の紹介です。沼めぐりの小路(約2.9km、ゆっくり歩いて約1時間半)です。野鳥の小路(約860m、ゆっくり歩いて約26分)も紹介しません。
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蔦温泉から反時計回りで最初に蔦沼を目指します。湖沼群一帯は環境庁で設定した野鳥の森公園で、園内は湖沼巡りの遊歩道があり、野鳥の観察小屋もあります。森には、オシドリなどカモ類を含めて約40種の野鳥が生息。
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蔦沼の周辺は十和田樹海と呼ばれるブナの原生林で囲まれております。
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鳥や蛙の鳴き声で賑やかです。
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紅葉が見頃を迎える10月が人気ですが、新緑も気持ちがいいですよ。紅葉の時期は十和田湖や八甲田近郊はとても混みますしね。ブナの原生林や野鳥が生息する手つかずの自然を楽しむには人があまりいない時期の方がいいです。とはいっても、やはりよく写真で見るのは紅葉シーズンの風景(紅葉&朝焼&水鏡)です。
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蔦沼。蔦温泉からここまでは約500m(15分)。
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上北郡十和田湖町北部にある沼。南八甲田山の赤倉岳東山麓、蔦温泉の北方約300mの地点に位置。面積約0.06平方キロメートル(6ヘクタール)、周囲約1km、最大深度約15m。周囲はブナの原生林で覆われており森閑とした佇まいを見せます。
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ちなみにこの湖沼群は、赤倉岳の東側斜面の爆裂による山腹崩壊によりせき止められて形成されたと考えられます。沼には、コイ、ヒメマス、イワナなどが生息。また、この沼には昔、京から訪れた蔦子姫が、失恋して投身自殺、その蔦子が赤い斑点のある魚の化身になって現れるという伝説が残されております。
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蔦沼…『遊歩道沿いにある沼のなかでは最も大きく、周囲1km、面積6ヘクタールほどあります。沼の左手奥にそびえる山が標高1298mの赤倉岳です。山頂下で起きた火山活動により大量の土砂がこの付近まで押し寄せ、蔦沼をはじめ多くの沼が造られました。沼の中には、コイ、イワナなどの魚類が生息しているほか、カタシャジクモやヒメミズニラなどの水草を見ることが出来ます。』
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鏡沼へと向かいます。
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蔦沼から鏡沼までは約570m(16分)。
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歩いていて気持ちがいいです。
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沼がなくても自然の遊歩道として十分楽しめます。
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鏡沼。
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この流れは上の月沼から流れ出たものです。
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鏡沼は人造の沼。
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鏡沼…『この流れは上の月沼から流れ出たもので、少し下ると地面にもぐって伏流水(地下水の一種)となり、下の蔦沼に湧き出していると考えられています。そうした地下の流れは、赤倉岳の崩壊によってつくられたものです。後ろの鏡沼は、この流れの一部を引いてつくった人造の沼です。』
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月沼へと向かいます。鏡沼から月沼までは約200m(5分)です。
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月沼。
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沼めぐりコース中間地点になります。
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月沼…『何百年と生き続けてきた樹木もいつかは倒れ、少しずつ森の土へと還っていきます。昆虫を中心とする多くの生きものたちが木材を細かく砕き、最終的には菌類(キノコの仲間)が完全に分解し尽くします。森の中の栄養分は、この循環によって常に保たれ、蔦の森をずっと支えてきたのです。』
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長沼。
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月沼から長沼までは約700m(20分)です。野鳥の小路の分岐点もあります。
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外国人の方がベンチに居座っていたので…
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被写体にさせて頂きます。
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苔チェック。
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長沼…『長沼は大量の雪解け水が注ぐ春の間は、その名のとおり細長い形をしていますが、夏の訪れとともに水かさが減り、しだいに小さな丸い沼へと姿を変えます。水面が後退するとそこにはオオカサスゲやシロバナカモメヅルなどの植物たちが芽を出し始め、やがて大きな群落となります。向こう岸にいる鳥は主にオシドリで、カモの仲間には珍しく森の中にある高木の穴で子育てをします。初夏の頃にはオスも美しい冬羽を落とし、メスと同じような地味な色に変わっています。』
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菅沼を横に見ながら今回は分岐を菅沼方面に行かず素通り。
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長沼から菅沼までは約800m(24分)です。
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巨木。
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瓢箪沼。
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菅沼から瓢箪沼までは約500m(15分)です。
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ひょうたん沼…『この沼は以前はひょうたんの形をしていたため、ひょうたん沼と呼ばれています。沼や湖は長い年月の間に枯れた植物や流れ込んだ土砂により少しずつ水深が浅くなり、陸地化していきます。この沼の右半分は既にスゲ類やヨシ、ヤマハンノキなどが茂り、沼から湿原(陸地)に姿を変えようとしています。また、ここは樹上に産卵することで知られるモリアオガエルの生息場所となっています。』
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さて、蔦温泉から少し離れ…
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蔦沼や菅沼から流れ出る川、蔦滝沢が合流している蔦川沿いの遊歩道を少し散策。
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休憩しながら散策できます。
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河川砂防施設などがあります。
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何かの句碑か記念碑かと思ったら違いました。
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奥入瀬渓流の遊歩道とまではいきませんが(苔的に)、気持ちのいい遊歩道です。
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登山道と違って気軽に散策できるのがいいですね。
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人もまったくいませんでした。
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