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東京都中央区日本橋1丁目。
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三菱倉庫株式会社は東京都中央区新川に本社を置く、物流を主な事業とする企業。三菱倉庫の前身である東京倉庫が明治20年に創設されてから、大正7年に今の三菱倉庫への社名変更を経て、平成19年で創設120周年を迎えました。昭和5年12月に竣工し本店があった江戸橋倉庫ビルは、全体に緩やかな曲線で構成され、船橋を模した屋上の塔屋や上層階の半円窓など船体を連想させる特徴的な外観を持っており、表現派風建築の代表的作品として東京都選定歴史的建造物の選定を受けています。本店は同ビルの建て替えのため中央区新川に一時移転したものの、平成26年9月3日に竣工した日本橋ダイヤビルディングに再び戻りました。日本橋ダイヤビルディングは旧江戸橋倉庫ビルの外壁を随所(約7割)に保存した高層建築であり、東京都選定歴史的建造物に選定されています。
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江戸橋の畔にあった土蔵倉庫に郵便汽船三菱会社の荷捌所が開設されたが明治9年。その後、レンガ造りの七つ蔵に建て替わり、昭和5年に三菱倉庫の「江戸橋倉庫ビル」が建てられます。
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江戸橋倉庫ビルは昭和5年の完成から約80年間、日本橋川の景観となっていましたが、平成26年に18階建ての「日本橋ダイヤビルディング」に建て替えられました。江戸橋倉庫ビルの外観が保存された低層部(2-6階)にはトランクルームと三菱倉庫の本店事務所、高層部(8-17階)には賃貸オフィスがあり、中間階免震構造が取り入れられています。なお、1階エントランスには公開スペースがあり、三菱倉庫と江戸橋の歴史が展示されています。
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再開発前。
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再開発後。
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日本橋ダイヤビルディング(旧三菱倉庫江戸橋倉庫ビル)…『所在地:東京都中央区日本橋一丁目19番1号。設計者:三菱倉庫株式会社(昭和5年(1930))。株式会社三菱地所設計・株式会社竹中工務店(平成26年(2014))。建築年:昭和5年(1930)(再開発:平成26年(2014))。三代広重が「古今東京名所」で描いた煉瓦造りの「江戸橋三菱の荷蔵」(明治13年(1880)築)が、大正12年(1923)の関東大震災により飛び火で焼け落ちたため、昭和5年(1930)に、耐震耐火に優れた鉄筋コンクリート造(一部フラットスラブ構造)の近代的都市倉庫「江戸橋倉庫ビル」(地下1階・地上6階建)が建設された。船橋を模した屋上の塔屋や上層階の半円窓など、船体を思わせる個性的な外観を持つ、表現主義の影響を受けた代表的な作品。日本橋川をロンドンのテムズ川に見立て、外国航路の本船が停泊しているのが、このビルのモチーフとする見方があり、横光利一著「家族会議」(昭和10年(1935))では、「三菱倉庫のそびえるあたりの静かな波はベニスに似ている」と表現された。併設の「トランクルーム」は、昭和6年(1931)、三菱倉庫株式会社が考案・命名し、「江戸橋倉庫ビル」に於いて、本邦で最初にトランクルーム事業を開始した。「江戸橋倉庫ビル」は建設以来80有余年が経過し、環境も変化したため、平成23年(2011)に外観の約7割を保存し建替える再開発に着手し、平成26年(2014)に地上18階建のオフィスビル「日本橋ダイヤビルディング」として竣工した。』
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