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船ケ沢と田ノ沢の間の小川原湖沿岸に通称「王崎」と呼ばれる場所があり、そこに漁業の神として崇敬されている大沼大明神が鎮座しています。
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境内は小川原湖岸の湿地帯となっています。この地は「王崎明神」とか「蛇王崎」と呼ばれており、上北町の沼崎明神神社とは姉妹とも言われ、貴人流寓の伝説がまつわる霊地です。
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昭和58年8月に社殿が新築され、その寄付者は小川原湖で生業を営む漁師をはじめ、遠くは秋田県の佃煮加工業者も崇敬者として名を連ねています。
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毎年3月21日と9月21日が御縁日で、船ケ沢と田ノ沢はもちろん鶴ケ崎からも参詣にやってきます。
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内御堂の中には別当の沼辺市松が納めた梵字の木札と高さ12cm程の陶製双頭蛇体像が安置されており、一体の蛇は経巻を咥えています。ところが昭和26年に刊行された「甲地村史」には御神体について次のように記されています…「荒れはてた祠堂の中には、六寸ほどのむずかしい顔をした彩色の土人形がひとつ、髪の上から背にかけて蛇体の蔽い幡まるさまに拵えたのが置いてある。此頃の作だがこれは勝代の姿をあらわしたものである。」。小川原湖伝説に登場する勝代姫にゆかりのある御神体であり、現在のものとは異なっています。昭和34年の台風の際に水害をはじめとする大被害に見舞われており、その後変わったものと考えられます。
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近くに大沼大明神がもう1社あります。
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