岩手県奥州市水沢区。奥の正法寺(曹洞宗 大梅拈華山 圓通 正法寺)へ。
途中にあった新奥の細道案内板と休憩所。
その横に並んでいた石碑群。
正法寺駐車場近くに見えた小祠。
正法寺入口。
惣門です。
江戸初期の特徴を示す寛文5年(1665)建立の門。国指定重要文化財。
四脚門、切妻造、杉皮葺。
惣門付近。
惣門前には川が流れており、圓通橋が架かっています。
庫裏に向かう月泉橋が横にあります。
烏石嶝…『黒石で築いた階段、惣門の内外にあたる。藩主伊達氏もここで下馬した。』。
蛇紋岩の石段は登るのが大変。
さて、正法寺は貞和4年(1348)東北地方初の曹洞宗寺院として、無底良韶が開山。
本尊は如意輪観音。
かつては大本山の永平寺、總持寺に次ぐ第三本山と呼ばれていました。
本堂は伊達藩による造営で江戸時代後期に再建されたもの。
国指定重要文化財。
桁行29.6m、梁間21m、入母屋造、茅葺、東北西各面庇及び東西回廊附属、板葺及びこけら葺。
茅葺屋根は、棟高約26m、幅約30m、勾配49度、面積は720坪と日本一の茅葺屋根です。
伊達家の家紋がついています。
それにしてもこの大きさには圧倒されますね。写真じゃ伝えられない大きさです。
本堂から境内を見渡すの図。
僧堂(禅堂)。
禅僧が坐禅をする道場です。
庫裡です。
寄棟造茅葺。文化4年(1807)再建。国指定重要文化財。
物の守護神である韋駄天が祀られています。
庫裡から開山堂に向かいます。
途中にあった駕籠。伊達公が参拝の際にはこの駕籠でお迎えしたそうです。
開山堂。嘉永2年(1849)建築。
歴代住職の位牌と共に道元禅師、瑩山紹瑾禅師、峨山紹碩禅師が安置されています。
十六羅漢。
開山堂より望む本堂の茅葺屋根及び屋根妻飾りは必見。
鐘楼堂です(左は庫裡)。
十五尺四方の高楼造り。
白山社。
鎮守白山妙理大権現とあります。
毘沙門池。
この池には小さな魚がおり、それを見ると幸せになれるとの言い伝えがあります。
蛇体石。
『本堂前にある大石、開祖の化を蒙った大蛇の神体』。
こちらの石は…『ウグイス…』とだけ読めました。
他にも色々な石がありました。
隙間の無い若蛇。
平安の蛙。
平安邁進の猪。
六地蔵。
跡地なども残っています。こちらは三門跡。
『東西三×南北三間の楼門で三門ともいう。上重には十六羅漢像があった。今は礎石が残る。』
大佛寳殿跡。
『九間四面の建物跡、法堂(本堂)と並ぶ禅宗寺院の中枢で、本尊などが安置されていた。』
麻天林。
兒啼池。『本堂の西にあり、7月15夜、児の泣く声が聞こえるという。』
貧しくて育てられなくなった子供が捨てられていたといい、その子供の命日にあたる7月15日の夜に池の底から泣き声が聞こえるそうな…。
熊野大権現。
御開山さまの託宣石(黒石)を祀っています。
全部は紹介しませんが、他にも正法寺七不思議など色々見所があります。
巨大な本堂を見るだけでも満足度が高いので、是非見に行ってみてください。
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