東津軽郡外ヶ浜町蟹田大平。津軽海峡線大平駅付近。やまなみライン沿い(12号)と14号の丁字路にある八幡宮です。
御祭神は誉田別尊。創建及び由緒は不明。貞享4年検地水帳によりますと、山本村に八幡社地が見え、これが後の大平村鎮守の八幡社。この頃はまだ大平村が山本村の一部であったと考えられます。延宝3年8月・文政5年8月・安政年間にそれぞれ再建。延宝3年再建の棟札があり、これは蟹田町に現存する社寺の棟札としては最も古いものです。明治6年上小国へ合祀、同7年復社。
地元の崇敬篤く、境内も綺麗にされております。廣田神社(青森市)さんのツイートを読みましたら、「珍しく男性の方より女性が多く参列され熱心に祈っておられたのがとても印象的」と述べられておりました。境内の清掃も婦人部の方々によって行われているようです。
東津軽郡では意外に多いお山参詣。こちらでも地区の岩木山山頂を目指し、当八幡宮からお山参詣が行われているようです。
本殿。
本殿裏に回ると…
すぐ線路。
狛犬。
猿田彦大神。
馬頭観音。
末社。
これは何だろう…
不思議なもの。
神社入口に大平山元遺跡の説明看板がありました。Ⅱというのは発見順。大平山元Ⅱ遺跡は大平八幡宮を中心とした旧石器時代(約14,000年前)の遺跡です。
大平山元遺跡…旧石器時代から縄文草創期の遺跡群。蟹田川左岸、標高約26m前後の河岸段丘に位置。蟹田川は曲流し、その凸岸部に所在。3遺跡からなり、発見順にⅠ、Ⅱ、Ⅲと呼ばれます。Ⅰは縄文草創期遺跡。Ⅱは旧石器時代遺跡で3層(Ⅱa・Ⅱb・Ⅱc)にのぼる石器文化が認められ、特に最下層のⅡc石器文化は特徴的な石器製作技法が見られ、大平山元技法と呼ばれています。Ⅲも旧石器時代遺跡で、中でも西日本に特徴的な細石刃核が見られます。
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