かつて安渡湊と呼ばれていた大湊は北前船で賑わう商人の街。
砂洲に囲まれた大湊は天然の良港。
今回はそんな大湊より「常楽寺坂 (じょうらくじざか)」の紹介です。
大湊上町。
市道連絡3号線。
現公民館付近一帯に常楽寺の関連施設がかつて在ったことも坂名に由来します。
途中で大きなクランクとなります。
この一帯の坂の中では珍しいパターンです。
坂上には美しい公園がありました。
「八峰山 常楽寺」
永徳3年修験の僧玄海が開創したと伝えられます。
真言宗豊山派。本尊は不動明王。
釈迦山神宮寺と号し、田名部常楽寺の末寺でしたが、明治初年、社寺改めの際、本寺の常楽寺が維持困難のため合併し現在の名に。
寺宝として円空の初期作品である如来立像(県重宝)を所蔵。
文久3年には寺子屋もあったそうです。
常楽寺の石段。
石段の向こうに海軍戦傷病没者留魂之碑が見えます。ちなみに石段から海側へ続く坂道は一番坂なのでお間違えなく。
恐山本堂にある三十三番地蔵の起点となる一番地蔵(如意輪観音)もここにあります。
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