秋葉原駅から徒歩数十秒のワシントンホテル。ホテルから出てすぐ目の前の通りの向こうには秋葉原公園があります(秋葉原公園は人混みだらけで写真撮れず)。ところで「秋葉原をブラタモリ」を見ましたか?そうです。一段下がった秋葉原公園は実は運河の跡なんです。その石垣に痕跡を見ることができます。
イメージ 3
思えばこの一帯は江戸城下において主に下級武士が住む武家屋敷街でした。それを示すように武家屋敷の石垣跡がいっぱい発掘されています。その石は景観デザイン要素として現代に組み入れられていますので今でも見ることができます。秋葉原UDXに行ってみてください。この石の再利用は素晴らしいです。
イメージ 2
秋葉原公園には佐久間橋の橋跡があります。佐久間橋跡はワシントンホテルのすぐ横に繋がっています。神田川からホテルの横を通って昭和通りにかけて運河があったわけです。明治期の船着場を備えた秋葉原貨物駅の為の運河の名残り…土地の記憶です。
イメージ 1
ホテルの横の運河跡の小路へ入ると当たり前のことながら神田川が現れます。
橋を渡るとすぐに神田須田町です。そう柳原ですね。近代建築・構造物危機遺産の多い町ですが須田町もその一つ。なぜなら戦災を免れている地なんですね。ここには銅板建築群が当時のままに残されています。有名な岡昌裏地ボタン店や海老原商店がありますよ。
イメージ 4
柳森神社で参拝し、銅板建築群と同じく近代建築・構造物危機遺産になっているタモリさんも大好きな万世橋(4方向を電車が走ってるのを同時に見ることができたら奇跡と言われる鉄道マニアおすすめの橋)を渡ってみましょうね。※「地下鉄をブラタモリ」では万世橋近くに現在も残っている幻の「銀座線万世橋仮停車場」が放送されましたね。こんな都会の地下に現在も綺麗に残っている幻の駅に感動しました♪
イメージ 5
こちらはワシントンホテルの部屋からの写真です。運河の入口部分はすぐ下方。左側が下流で両国付近で隅田川と合流します。
イメージ 6
向こう岸の1つ向こうの通りには先ほど歩いた銅板建築群の通りがあり、目の前には江戸古地図にも遺されている「柳森神社」が見えます(古地図上部黄色い矢印)。
イメージ 7
蔦吉板昇斎「柳原和泉橋」はあの柳森神社から川を描いた当時の絵です。
イメージ 8
今は柳森神社のすぐ横を東北新幹線E5系「はやぶさ」が通ります(笑) 私が初めて目にする「はやぶさ」はまさかの青森ではなく、江戸の名所柳森神社との一体図でした。
イメージ 9
タモさんが「秋葉原を今風にアキバと言うのは正しい」と言ってました。アキバは昔の秋葉様(火よけの神様)。秋葉原は江戸時代から火事が多く、秋葉様を祀った原っぱということで秋葉原となったそう。「燃えては作る、燃えては作る」と街を発展させてきたために東京中でも秋葉原ほど後ろを振り向かずに発展してきた町はないとのこと。今は萌える町ですが燃える町だったからこその発展だったのです。そんな中にも歴史を垣間見れるのが素晴らしいんですね。でも秋葉原は今もどんどん開発中なのでこの先どうなるかはわかりません。